脳内世界

私が捉えた真実、感じた真実などを綴った処です。
時に似非自然科学風味に、時にソフト哲学風味に。
その時その瞬間、私の中で、それは真実でした。


※下の方の○年○月っていうのをクリックすると、ひと月ぶんはまとめ読みする事ができます



 待つことは、待たせること



そのドクターは、多くの患者を囲い込みすぎた。


そのドクターにオペしてもらわなくても、助かりそうな疾患の子。
けれど両親は、万全を期したいから、と、そのドクターの元へいく。
それは一人二人なんてかわいい数字ではない。

その子たちのオペをし、経過を診ている間に、症状が悪化する術前の患児がいる。
悪化した状態でオペをする。術後なかなか早く回復しない。
そしてまた手術を待つ子ども達が増える。

ほかの病院やドクターだってできる、はやくに処置できたかもしれない児を、囲い込んで待たせる。両親もそのドクターを望んで、さらにその後にオペを待っている児を、ドクターのオペから遠ざける位置に入り込む。

息苦しい連鎖がやまない。


何が悪いとか、いいとか言っているのではないが、
ただそこには、
そういう事実がある。



2010年07月30日(金)
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