 |
 |
■■■
■■
■ こぼれおちそうないのち
なくなりそうな子の命をつなぎとめるのは、
崖の上から転がり落ちそうなリンゴを走って転んでも必死に取りにいくような、
上から落ちよう落ちようとするゼリーを必死におし止めるような(押しとどめすぎると、こわれちゃう)、
そんなかんじで、ともかく、必死で
なんだか皆の、神経とか心とか、そういうのが音をたててギリギリと擦り切れてるのを聞いているようだ。
おやごさんの、ドクターの、ナースの、私の、そういうのが。
そしてその子の、あの子の、いのちそのものが、ギリギリと擦り切れている。
ここで、なぜかひとが、苦しい苦しい半年だか、何ヶ月だかを経て、よくなくなる4月前の早春が、また、やってくる。
そうして、何もしらない人が新しい顔をして、4月にやってくるのか。
ああ。
夜明け前が一番冷え込むっていうけれど、夜が明けたって本当は何も、たいして変わらないよね?
2011年01月11日(火)
|
|
 |