浪奴社員の呟く
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2005年08月21日(日) 普通なら

思い出すはずもない景色に、この歳になってから思い馳せるというのは、恐らくそういう折節を迎えたことの自白を追い求めてのことだろうから、あの部屋での匂いも陽光も、己自身の幼少期を捜し得て顧る感傷の一端だということに違いない。あの頃は、きっと何も感じることなく過ごしてきたのだろうか、懐かしさを上撫でしているのは、青年期の憎悪に満ちた気概であって、ならばこの世代に何を置き去りにしようか。この夏が過ぎたとき、己の年月が変わるなら、序のこととまでは云わない、もう一つ変えてみたいものがある。


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