浪奴社員の呟く
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2005年08月24日(水) それぞれが

抱える事情は、家庭的であり地域的であり全社会的であって、その一つ一つに目を叛けてしまうことは、結局己自身の居る場所を領域を白空を、そう、昨日の出来事さえも容易く葬り去ってしまえる賢さ、を認めていくことに他ならない。夢を語る処に西の傾きがあり、恋を馳る処に色の衰しがあると同値であって、生きるの死ぬの表裏を知らぬ鎖囲の如き暴挙には、程々愛想が尽きてしまう。愚かしいのは、その存在する所以さえも悪業を知らぬ仏行であって、故に絶えず離れず心と体の傷を数えることにしか生命の重みに至れない。類を数得ぬ言葉に、焦がれ待つ及ばぬを知らぬはずもない。少なくも、珠玉の謳詈を崇媚するには降らない。


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