浪奴社員の呟く
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決して格好悪いものでもないし、ましてや馬鹿げたことなんかやない。せやけど、格好エェのんは、その素振りを決して見せないことやし、それを見抜くことは優しさの一つやと思ってる。やさかい、中途半端な知識と見識で見切りをつけていくことに、些か苛立ちをも覚えてしまう。何も頑張ったことの無いやつが、頑張ることを放棄したまま大人になってしまったら、繰り返し溢れる言葉なんかお決まりの執拗な醜文しかない。
要するに変化についていけんだけや。自分で動こうとせんから、周りの流れ始めた空気に違和感を覚えてるだけや。その流れの向きにも速さにも相異してしまうだけの、認識に訴えることなんかありもせん。つまり、単なる我儘なだけ。それさえも気付かんうちは、胡散臭い眼付きであたりを見渡してしまうだけや。
人ひとりが持ち得る輝きなんて、そんなモンやない。やのに、その発揮する術どころか、何を持っているんかさえ知らんヤツばっかりや。いや、それに苦悶することさえ知らん。それを映し出しとるんが『生き様』やろ。尤もらしい理想と華やかな言葉で彩られた世界観なんぞに、現実の的を得た標に至る営為の欠片さえも覚束無いんは、逆説の真理を読み違えた若輩達が、悔恨の叫びを上げるに同値しい。
偉そうなこと云えるわけやないけどな、ワシもな。でもな、潔癖を持ち合わせてないから、判ることがある。純粋を追い続けたから、云えることがある。「『生きる』ことを知らないヤツには、『死ぬ』権利さえ与えられん」
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