浪奴社員の呟く
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その差が全てを埋め尽くすだけなら、何某の声を張り上げてのことも真偽を測るに足りないだけで、そうならば「弱者」だの「勝ち組」だの振り上げてみても、衰退のみ示すあの理想郷を髣髴させる『弱いことが強いこと』でしかなく、例えるなら『逃げるが勝ち』の生活観を滲ませるに過ぎないことに、気付いて欲しかったのに、積み上げてみる試みも紐解いてみる営みも、そこに思いさえも到らないから、やはり逆説の「弱者」が蠢いているとしか云いようがなくて、この狭苦しい感蝕では況してや賢いことの憂いを知る由もなく、つまり一層の落差と昔日の恨辛を今以って快琢するなど為し得ないことこそが、自然なものと捉えるべきなのだろう。
一体貧しさとは何なんだ?張り巡らされた此処其処は物質に満たされ、振り向けば互いを埋め合わせるわけでもない誰かを求め、またしても明日は数時間の後に訪れることは確かで、それでいて何を求めているという?そうじゃない、変えてみせればいい。その手段も意識も気概も持ち合わせないのなら、それならば導かれるしかないじゃないか。それで判り過ごして汚い声で何を訴えているつもりだ?
出来るヤツは意識が既に違う。それは間違いなく、どの世界に於いても真理であって、少なくとも「勉強が出来るから偉いんだ」も「東大に受かれば世界が変わる」のでもなく、出来るようになるから偉くて、受かるようにしたから変えるのであって、そんなことも忘れてしまったのなら、もう何も語らなくていい。好きに暮らすさえもお終いにすればいい。要するに、受動的な思想には愛想が尽きた。
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