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2005年11月11日(金)
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オイシイなり! |
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さむっ 今日は最高気温が16度とかで、手がかじかんで足が冷たい。 今週は仕事の嵐がやってきて、今は台風の目と言ったところの小休止。 次のファイルが上がってこないところをみると、酷い目にあう前触れ。 嵐の前の静けさに日記を書いてみたりする。
さて。 今週は仕事以外でも酷い目にあった。 いや、贅沢な悩みというのは百どころか千ぐらい承知の上での話。
母上の田舎は気仙沼。 よって魚介類が市場から新鮮な内に届くというのが我が家のシステム。 おかげで、魚より肉好きな私でも鮮度の良し悪しが分かってしまったりする。 特に刺身やら生で食す物は、ちょっとでも生臭いと食べたくなかったり。 本当に贅沢に育ったものだと思う。
これのどこに問題があるかと言えば。量なのだ。 質は最高。スーパーで買ったものは食べたくなくなるぐらい最高。 でも、量が多すぎる。 どんなに美味しい物でも沢山食べさせられると嫌いになれる自信がある。
先月は丸々太った油ノリノリの秋刀魚を一気に2匹も食べさせられて、秋刀魚嫌いに陥りそうになった。 っていうか、今現在も秋刀魚は食べたくない。あと一ヶ月はいらない。 そして、今回は牡蠣だ。 プリプリのデカイ牡蠣。生で食え状態の新鮮な牡蠣。
この牡蠣。数週間前にも送られてきた。 何を思ったか母上が酢で〆てくれた。 私は元々生牡蠣が苦手なのに、それを何より苦手な酢に浸けて、更にそれに出来れば避けたいケチャップを付けて食べろと申す。 ダメダメ三重奏だ。 どんな好物でも酢&ケチャップが付いた時点で嫌いな物に早変わり。 また、それを軽く10コは食べさせられた。
大体、生牡蠣なんて3つも食えば十分だろう。 ちょっと食べるから美味しいのだ。 大好物のウニだって、3巻食べたら嫌になった経験がある。 いや、何度も書くけど贅沢なのは分かってる。分かってるけど拷問だった。
そして今週、拷問アゲイン。 牡蠣剥き職人さん(殻から剥がす人らしい)が知り合いにいて、剥いた直後に送られてきたという鮮度良好の品が、これまた大量に届いた。 さすがの母上も少し途方にくれていた。 人に配るにしても、届に行くのが面倒らしい。 っていうか、3,4件に配ったらしいのだけど、それでも残り放題だったのだ。 そして私の1日1食牡蠣デーが始まった。
1日目。当然生で食え状態。 電話で予告されたので、酢はやめてくれ。自分で調理するからと母上を止めた。 軽くバターで炒めてレア状態で10コ。10コって言ってもデカイ。 1コがタバコぐらいの大きさあったりするから堪らない。 丁度ほうれん草があったので、一緒に炒めてなんとか誤魔化して完食した。 そして、その2時間後。 そこはかとなく腹痛&気持ち悪さに襲われた。 牡蠣に当たった経験があるだけに、ちょいと恐怖感。 正露丸を飲んで早目に仕事を切り上げて寝たので、翌日にはなんとかなってた。
2日目。予告された通りカキフライ。 母上は毎回牡蠣が送られてくるとご近所のお宅に持っていき、フライにしてもらうのだ。 どうでも良いが、このお宅の作る料理が口に合わない。 「お父さんも、いつも食べなかったのよね」と母上が言っていたが、娘である私も同じ。 なにか一味足りないというか。薄味の私が足りないというのだから相当薄味。 でも、今回はフライだ。フライには味も・・・と思いきや、問題は衣にあった。 小麦粉を多めに付けると美味しいというテレビから得た情報によって調理されたフライ。 フライじゃなくてフリッターじゃね? カキフライって、箸でつかむとヘニャってならない?だってデカいし。 だけど、これは棒状のカキフライ。立つんじゃないかと思えるぐらい、しっかりしてる。そして、絶対に落ちてこないパン粉。
いや、本当に人様に作っていただいて贅沢なのは分かってる。 分かってるけど。カキフライは好物なだけに残念でならなかった。 そのカキフライを6コぐらい食べた。
そして3日目。予告ではカキ鍋。 なのに、前の晩に「御飯いらない」と言ったのを夕飯いらないと聞き間違えた母上が持って来なかった。 私が言ったのは「ごはん」と呼ばれる白米を炊いたものなのだけど。 でも、さすがに3日も牡蠣は飽きたのでホっとしたのも事実。 しかし、そこには落とし穴。 冷蔵庫に前夜に私が残したカキフライがあった。
母上は前夜の残り物を絶対に食べない。 毎回、私が食べることになる。食べたくなきゃ捨てろと平気で言う母上に育てられた割には、私は勿体無いお化けなのだ。
こうして3日連続牡蠣の刑は終った。 人が食べる一冬分の牡蠣を3日で食べた気分だ。 もう、いらない。
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