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2006年08月07日(月)
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烏山 2 |
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月曜日に大家さんが雨樋を修理してくれたわ。 金曜日の昼間に言いに行って、土曜日来なかったから母上に 「大家さん、なかなか直してくれないんだよね。」と申したら、 「土日休みなんじゃない?」とのお答え。 いやぁ、本当に土日休みだとは思わなんだ。 旦那さん、働いてな・・・まぁ。いいや。
さて。烏山後編ってことで昨日の続き。 長くなるので、先に写真をば。
烏山を流れてる那珂川(なかがわ)にはヤナがある。 ヤナっていうのは、竹篭に石を入れてせき止め、その中にヤナ床を作って水流の勢いで鮎を竹篭の上で拾う仕掛けの事らしい。 行ったのは矢沢のヤナ。場所は那須郡烏山市滝田ってとこ。
ヤナ
那珂川最大規模のヤナなんだそうで。幅11m、奥行き18mあるんだって。 水が綺麗なのが分かるかなぁ?
鮎が上がるとこ
周りが年寄り(失礼)ばっかりだったので、誰も側に行こうとしなくて岸からしか写真を撮れなかったのが残念。
矢沢のヤナ店内
外にも同じようなテーブルがあって、その場で鮎を炭火で焼いて食べられるのね。
お通し(鮎の甘露煮)
写真がボケてしまったけど。カボチャの煮付けと鮎の甘露煮。 私は頭だったけど、母上は尻尾だった。 残念ながら私の口には合いませんで。ってか、頭食べる勇気が無くてね。 一口食べてS叔父ちゃんにあげちゃった。 変わりに皆からカボチャが周ってきたので食べたさ。
炉端(鮎の塩焼き)
この量を6人で食えって。一人3匹ノルマだって。 頼みすぎだよ。 この写真では炭が少ないけど、後から足されたおかげで物凄い暑かった。 当然、エアコンなんてないしね。川の側っても、栃木は暑いんだわ。
さて。ヤナに行くまでの経緯とその後。
葬儀が始まるまでの間、座敷にて祖母の弟さん(88歳)と祖母の妹さんの息子さん、その息子さんの妹さんの旦那さん(もうね。叔父とか叔母とか関係性の名称分からんのよ)と会話。 進行表みたいのによると、葬儀と初七日までを済ませた後に火葬場に行き。 それから墓地にて、お墓に埋葬。その後に供養の為のなんだかがあり。 最後まで参列すると終るのは早くて17時予想だった。 ってか、49日を待たずに埋葬するのは地元の風習なのかなぁ。 宗派としては義兄と祖母と同じなんだと思う。お経が2人の時のと似てたし。
まぁ、ともかく。私達がどこまで参列すべきかっていうのが考え所になり。 祖母の妹さんの息子さんと義弟さんのお2人が車でいらしてて。 火葬場から納骨は参列せずに直接車で帰るので、私たちを駅まで送ってくれるという事になった。 それならば、15時台の電車に乗れるかなっていう雰囲気で。
ここで父上の長兄であるM伯父ちゃんの戯言が始まった。 実は、烏山の駅からすぐのところに鮎が売っていて。 帰りに御馳走するから鮎を食べて行こうとかって言ってたのだ。 帰宅時間が遅かったら無理っしょって雰囲気だったのに、運良く送ってくれるなんて言われたもんだから、是非とも鮎を食べて帰ろうと。 鮎鮎鮎鮎って・・・。そんなに鮎が食いたいかってな強情っぷり。
そんなこんなの内に葬儀が始まり。 父上の宗派と違って小声の丁寧なお経の中、不謹慎にも睡魔が。 それで、凄く思った。 父上の葬儀の時に参列してくださった方も、今の私と同じように他人事というか。なんというか。まぁ、そんな感じだったんだろうなって。 火葬場で待ってる間に母上の姪っ子が私を見て、「○○○○(芸能人の名前)に凄い似てるからビックリした」とか訳のわから無い事を話し掛けてきたんだけど。 父親が、今まさに火葬されてるっていう人間に、そんなトンチンカンな事を思っても言うかね?大体、似てねーし。ったく、このスットコドッコイが。 みたいに、その時は思ったんだけど。仕方無いのかなって。 悪気は無かったんだよね。
葬儀が無事終わって、火葬場に移動。 これがまた遠い。車で30分は走ったかと思われる。 待っている間は、祖母の弟さんと会話。(祖母の兄弟の末っ子だそうなので末オジさんとする) 88歳なのに、物凄く背筋が伸びてて記憶力抜群。 耳は遠いけど、鼻は良い。背も昔の人にしては高い。 私はタバコに、嘘か本当かニコチンをビタミンに変えるとかいう粉をつけて吸ってるのさ。 それがバニラの甘い香りなのさ。臭い対策の為にも使ってるんだけど。 その香りを「良い匂いのタバコだね」って言ったのは、この末オジさんだけ。 母上なんて、毎日店で嗅いでるのに変化に気付いてないぐらいだし。 この末オジさんは、母上に聞いてもよく分からなかった父上の家系の色んな疑問を教えてくれた。 戦争の話もしてくれた。 その内容は、また別の時に書きたいなと思う(私が忘れるので書いとかないと)。
そして、最後にご挨拶をして私たちは祖母の妹さんの息子さん達の車に乗り込み、駅へ出発。 のはずが。 いつのまにか、M伯父が矢沢のヤナに寄る約束を取り付けていた。 確かに私は疲れ果ててるしで、早く帰りたいという気持ちもあったけどね。 そんなとこに寄る時間があるならば、失礼しないで埋葬まで参列してもとか。 そんな風に思ったりもするのさ。 観光に来たんじゃないのに。 けど、M伯父は「せっかく栃木まで来たんだから」って、すっかり観光気分な訳で。 でもね。なんだか久しぶりに親戚に会ってか、久しぶりの遠出だからか、とにかく嬉しそうなM伯父を見てると仕方無いかなって気になったわ。
で。写真の通り矢沢のヤナで鮎を食べた訳。 結論としては、すごーーーーーーーく!美味しかった。 ノルマである3匹平らげたし。 途中であまりにも焼けないので、母上が言いにいったら 「お姉さんみたいな、せっかちな人は炭焼きに向いてないのよ」 って文句タラタラながらも色々教えてくれたわ。 ってか、炭が少なかったみたいなので足されたけどね。 その人曰く、よく真っ黒に焼いちゃう人がいるけど、それは頭まで食べたい時にやるだけのことで、半生でも大丈夫なんだそうだ。 ってか、その方が美味しいって。絶対に中る事は無いそうだ。
で、鮎鮎鮎鮎騒いでた当のM伯父ちゃんはと言うと。 一匹でリタイア。 オレは海の魚を食べてるから良いんだ。だそうで。 お前が食いたい言ったんだろーがー。だから、わざわざ遠回りして車で連れてきてくれたんだろーがー。 とか思ったけど、全てのお金を出したのはM伯父なので良いのかな。 いや、うーん・・・まぁ、良いか。
ともかく、伯父ちゃん御馳走様でした。 と、いうことで。やっと帰路へ。 こっからだと駅までどのくらいなのかなぁ?3時台は無理かもだけど、4時台の電車で帰れるね。ってな事を母上と話し、書いてきたメモをみつつ電車計画を立てていたら。 M伯父ちゃんが、栃木の人にどこまで帰るんだ?って聞き出した。 そして話が転がり出し・・・ 一時間に一本しかない烏山線を待つぐらいなら、その人の家近くの本数が多い常磐線で帰った方が良いって訳の分からん結論に。 けどさ。その常磐線の駅から上野まで1時間かかるってんだから、どうなの。
その車を運転してくれてるのが、祖母の妹さんの義理の息子さんなんだけど。 物凄く良い人でね。疲れてる顔を見せないようにしてくれてたんだけど、私は時々こっそり見ちゃってたのさ。 だから、物凄く申し訳なくて早く私たちから解放してあげたい気分だったわ。 なのに、途中でドライブインにトイレ休憩入ったら。 M伯父がコーヒー飲もうとかって。 またもや、そこで30分以上道草食ったさ。 その時、アルコールを飲もうとするS叔父ちゃんをM伯父ちゃんが叩いた(笑 なのに、めげすにS叔父ちゃんはM伯父ちゃんが席を外してる隙に「レモンハイ」を注文。 M伯父ちゃんに、「お前は何飲んでんだ?」って突っ込まれて詰まってたので仕方なく、「レモンスカッシュだよ」って私が答えたけどね。
そして、やっとこさドライブインを出て駅へ。 と思いきや・・・また話が転がったわ。
「せっかく来たんだから、うち寄って婆ちゃん(祖母の妹さん)の顔見て行きなよ」
って・・・・。 マジすか?勘弁してくださいよ。というのを押し殺して、 突然お邪魔してもご迷惑でしょう。それに、運転だって疲れるでしょう?私たちも帰りがあまり遅くなると大変だし。 と、頑張ったものの。ダメでしたわ。
最初はM伯父ちゃんも行かないって言ってたのに、どうやら別の理由を思いついたらしく。 このお盆に、新盆である祖母にお線香をあげに行くからと栃木の人が言ったのだ。 祖母の妹さんも歳だから。行こうと思った時に行かないととかって。 お墓ではなく仏壇にお線香をってことは、M伯父ちゃんの家に来るってこと。 M伯父ちゃんは強行にそれを断ってた。1月に一周忌をやるからって。 けど、一周忌と新盆は別だからさ。って言われて、どうしても断りきれずにいた。 多分、伯母ちゃんが家に人が来るのを嫌がるんだと思われる。 これで今、祖母の妹さんに会っておけばお盆を免れるかもしれないって。 多分、M伯父ちゃんは考えたんだろうな。 M伯父ちゃんの都合と、なぜかレモンスカッシュで上機嫌になったノリノリのS叔父ちゃんのおかげで、結局祖母の妹さん宅にお邪魔することに。
ってか。 本数が多いからって理由で常磐線って理由をこじつけられた訳だけど。 「あと、どんぐらいかかるの?」「え?そんなにかかるの?」 みたいな事をM伯父が言い出すぐらい、祖母の妹さんの家は遠かったわ。 こうやって移動してる間に、とっくに宇都宮に行けたぐらいの勢いだった。 途中で余りにも遠い事に気付いてビックリしたっぽいけど。 最初にちゃんと聞いておきなさいな。どのぐらい遠いかってことをさ。 矢沢のヤナを出たのが14時半過ぎ。 そして、祖母の妹さん宅についたのが19時前。 15時台の電車に乗ってたら家に着いた時間に到着だわさ。
祖母の妹さんの家に30分ちょいお邪魔して、最寄駅まで送ってもらって帰宅。 いや、その帰宅もスムーズには行かず、東京駅で何か食べたいっていうM伯父ちゃんの我儘に付き合い。 我が家に着いたのは22時半過ぎ。
何が疲れたって。寝不足なのも、電車が長いのもそうなんだけど。 笑い疲れたってのもあり。 なんせ、みんな耳が遠いから話がバラバラ。 栃木の人が私に話し掛けてるのに、それが聞こえないもんだからM伯父ちゃんが話しに割って入ってきたり。 その話は終って別の話になってるってのに、それも聞こえてないもんだから話が戻ったり。 同じ事を何度も説明したり。 それが面白くて、その内、疲れて余計に笑うしかなくなったりで。 M伯父ちゃんの電車での奇行もあったり。 とにかく、笑ったせいで皺が刻まれたのかどうかわ分からないけど。 一気に5歳は老けたかもしれないと思うぐらい疲れた一日でしたわ。
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