ほり日和 もくじ|昨日|明日
「必ず生きて帰ろう!」 相変わらず、漫画喫茶で漫画を読み耽る事が好きな僕である。 いま、大変ハマっている漫画がある。 「海猿」 「ブラックジャックによろしく」の作者、佐藤秀峰さんの作品。 なんか最近では、NHKでドラマ化されたり、 今年の秋には映画もやるらしい。 「ブラックジャックによろしく」でも思ったのだけど、 この作者の方はとても緻密で繊細な取材をしているだろうなと思った。 とにかく細かくそれでいてわかりやすく、劇中に専門的な知識が 描かれている。そしてテーマは「命」に重きを置いているように感じる。 この”海猿”という作品は海上保安庁で活躍する人々の人間ドラマ。 舞台は博多。巡視船ながれに配属された新人海上保安官・仙崎大輔と 彼を取り巻く人々との、人命を賭けた闘い。 とにかく泣ける!そりゃ、人の生き死にを描いてるんだから 泣けるようにはできてるんだろうけれど、そんなに単純な事ではない。 「胸が熱くなる」とか人の心に直接「ズン」とか「ジン」とくる、 そういった類のものだ。 そしてその中には、決してフィクションという言葉では 片付けられないような、リアリティが存在する。 「ブラックジャックによろしく」も「海猿」も 図り間違えれば、現実に起こりうる可能性を秘めた物語であるから。 人の生き死にを描く漫画は、近年多い。 しかし、大抵のものは作者本人からしてみれば、軽んじたつもりは ないだろうけれど、いともあっさり死を描く。 中には何度も生き返ってしまうものもある。 海猿の劇中に何度も繰り返される言葉がある。 「人は死を前に嘘はつけない」 命は目に見えない。形をなして存在しない。この世に二とない。 だからこそ重い。 漫画を読んで震え、涙したのは久しぶりである。 全12巻。僕は10巻までしか読んでないけれど、早く残りが読みたいな。 困ったことに近所の漫画喫茶にこの本が置いてある所がない。 1件あったのだけど、そこは10巻までしか置いてない。 ああ〜、気になるぅ〜。早く先を読ませてくれぇ〜。 皆さんも是非読んでみてください! 今お薦めの作品です! とりあえず、今日行った漫画喫茶には1冊たりとも置いてなかった。 ガッデム!
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