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2002年08月01日(木)
雨談義
たかマールグ
まいどです。
昨日、雨季の話を書きましたが、今日も雨が降ってくれました。
デリーの中心地コンノート・プレースでは結構な雨が降ったようです。私がいた場所ではそれほど雨が降らなかった。あるんですよね、局地的大雨が降るってことが。同じ街中でも、雨が降っているところと降っていないところがあるんですよ。これには最初びっくりしました。あるところでは雨はすごく激しく降っているのに、そこから100メートルくらい行くとまったく降っていないとかね。道路がまったくぬれていない。
仏陀もよく滞在したラージャグリハ(王舎城と呼ばれている場所、ビハール州)ていうところがあるんですが、ここに七葉窟と呼ばれる丘の中腹に洞窟があって、ここで釈尊が弟子たちによく説法をしたそうです。ここを訪れたとき、空が急に真っ白になったんですね。すると空の半分がやたら黒っぽくなっていて、後の半分が真っ白い雲だけの状態。インドの友人にあの黒いのはなんだて聞いたら、今あそこらへんで激しく雨が降ってるっていうんですよ。よく見ると空の雲から雨が降っているのがよく分かるんですよ。そん時はやたら感動したのを憶えてます。そっか、雨にも境界線があるんやなと。じゃー、あの真ん中に立てば体の半分はぬれて、半分はぬれない状態なのかってね。あれはいいものを見せてもらったって感じです。
雨が降ると大変なのはインドの町に生息する聖なる牛たちですかね。雨に打たれながらじっとやむのをまっていますから。でも牛って雨に打たれると弱ってくるみたいですよ。晴れると大丈夫なんだけど。
インドを訪問された方は分かると思うのですが、インドの街って結構緑が多いんですよね。普段は砂埃をかぶってあまり冴えない葉っぱも、雨が降ると息を吹き返したように、生き生きとしてるんですよ。このときはデリーの町はすごくきれいですよ。雨上がりの空は真っ青で、緑もきれいで、空気も新鮮で。
とにかく雨ひとつをとってみてもインドっていう国はほんとひろいねんなーってことを実感できます。いろんな雨がありますから。
東北の州なんかは世界で一番雨の降る量が多い地域ですし。
デリーの雨季は大体6月後半から始まって9月上旬までですかね。チェンナイの雨季は9月、10月ですね。インドの雨季というのは、南の西海岸ケララ州から始まって北に北上し、その後東海岸へと移りそのまま東海岸の南インドにさがってきて、チェンナイがあるタミル・ナードゥ州が一番最後ということになります。
以前住んでいたチェンナイの雨は、もっと熱帯っぽい雨ですね。一時的にもっと激しく降りますよ。一度は、空から雹が降ってきたのかと勘違いするくらい大粒の雨だったですね。(デリーではたまに雹が降ります)車のボンネットがつきぬけるんちゃうかって思ったくらいですから。
でも、人間の生活には雨は絶対に欠かせないものですね。特にチェンナイの生活で実感。チェンナイは本当水不足で大変だった。水が水道管を通ってこないので、チェンナイの各家庭には裏庭に井戸があるんですよ。初めはなんで井戸が各家庭にあるんだろう?って思っていたのが、7,8月頃になってやっと納得。水がこないときはこの井戸水で生活をしてるんですよ。
しかも結構濁ってるんでわたしはちょっとこれで行水はできんなーって嘆いてばかりいました。根性で水浴びしましたけどね。電気はなくともとりあえず水は生きていく上でこんなに大切なんだと実感する日々を送っていました。
このまま雨季に突入してくれればありがたいのですが。
今日の新聞には、あまりにも雨が降らないので神様に人身供養をしようという、なにー、今の時代にそんなことがー、っていうような記事が載っていました。しかも子供だっていうから、そんなあほな、と開いた口が塞がらなかった。その地域では子供を守るために両親が目を光らせているとか。絶対にそんなことはあってほしくないと祈るのみ。
とにかく雨、降ってくれー。
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