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2002年08月03日(土)
ラギング



たかマールグ

rag

動詞
1.<人を>[…のことで]からかう、いじめる
2.<人を>しかる
名詞
1.(学生などの悪意のない)いたずら
2.(募金などを目的とした学生たちの)パレード、ストーム

以上、研究社、新英和中辞典より。

新しい学生たちを迎えたデリー大学。

また今年も、にぎやかで色とりどり、華やかなキャンパスになる時期がやってきました。

高校の統一試験で、必死になって勉強し、やっとのことでカレッジの入学の手続きを終え、よし、これからカレッジ・ライフをエンジョイするぞー!と気合いをいれてやってきた新入生たち。

4月、5月と猛暑のなか、1教科3時間という過酷な試験を1ヶ月以上に渡り(学部によって試験期間は異なります)奮闘してきた2年生、3年生たち。

それぞれの結果はどうあれ、これからまたそれぞれのキャンパスでの新しい生活が始まろうとしています。

デリー大学の入学の時期は大体、7月頃です。5月の後半に高校の統一試験の結果が発表され、その成績をもとに、自分がこれから行くカレッジを選択するわけです。カレッジによって成績のパーセントが決まっているので、よりいいカレッジに行こうと思えば、この高校生最後の統一試験で、高い数字を取るしかないんですよね。塾にも通う子供たちも増えてますしね。しかも、インドの場合、カレッジに入学してからも年1回(2回の学部もある)の試験がきついから、学生たちにとっては大変なことですね。インドも競争は激しいです。

さてさて、カレッジに入って来る新入生たちにとって、授業が始まる7月中旬くらいから1〜2週間の間、ちょっとした試練が待ち受けています。(度が行き過ぎるとちょっとしたではすまされない事態になってしまうこともある)

ラギング!!!!

なんぞや?

日本の大学とかだと、新入生歓迎の飲み会とか開かれますよね。飲み会の場でいろんな芸とかやらされたりして。

インドの大学にも先輩たちが後輩たちを歓迎する伝統みたいなものがあります。それをこちらでは、�爛薀�ング�瓩噺討鵑任い襪里任后�ただの歓迎で終わればいいのですが、それがそうもいかない。結構、いじめみたいなものまであるから、新入生にとっては大変です。カレッジでも問題になるくらいですからね。毎年、毎年、新聞にまで取り上げられたりもします。今年の7月の新聞(デリー面)には�爛薀�ング ボード�瓩覆襪發里�掲載され、過去、現在、どのような仕打ちを受けたかを告白する記事が載っていました。それくらい社会現象となっているのです。

【ある女子大生の場合】

私が、カレッジに到着すると、門にはもうすでに大勢の先輩たちの一群が待ち受けていました。タイトなジーンズにワイドなベルト、ネックラインが深くすごくショートなトップを着た先輩たち。

私が、フレッシャー(新入生)だと分かると、すぐに呼びつけられました。そして、ヒンディー語で自己紹介しなさいと。ヒンディー語で自己紹介をしていると、一つだけ英語の単語を使ってしまいました。するといきなりドンドンドンという騒がしい音が。先輩たち、「始めっからよ、ここでは英語を使っちゃだめなのよ!」と。(注:最近、デリーでヒンディー語を話すインド人で、ピュアーにヒンディー語だけの単語を使う人はそうそういない。そういう人のほうが希少価値になっているかも。英語が混じってて当たり前になっている。だから、ヒンディー語の単語だけでしゃべるっていうのは、特に若い世代の子供たちの間では、大変かも…。)

そして、ヒンディー語での自己紹介が終わると、当然のごとく尊敬を示すことをやらされる。先輩たち一人一人の足元を触れることをやらされるんです。その後、おっきなグラウンドを5周も走るよう命令されました。

「あー、私にはできません。」すると先輩たち、「グラウンド5周するのか、カレッジの外にいる靴の修繕屋にプロポーズするのか、2つに1つの選択よ!」

最初を選んだことは言うまでもありません。

こういうことがあった後、この先輩たちからのラギングを受けることはありません。逆に、フレンドシップを結ぶことができています。


この女子大生の告白はまだまだ続くのであります。一つのグループが終わっても、また次のグループと。大変です、新入生。

私がキャンパスで見たのは、靴を手に持って、頭の上に持っていき、ウサギの真似をしてカレッジの中をぴょんぴょん飛びまわらされている学生たち。それを、大笑いしながら見ている先輩たち。クラスルームで先輩の前に全員が立たされ(私は外国人だったので何も言われませんでしたが…。)一人一人、歌を歌わされたり、何かの真似をさせられたりと、ほんと嫌そうでした。どこでも一緒で、先輩に逆らうってことができませんから。これくらいならまだまだかわいいものですが、もっと陰険ないじめみたいなものもあるようです。

某カレッジの寮にいた時のこと。この寮では、私は東北インドのアルナチャール州出身の学生と部屋をシェアーしていました。それで、夜中、12時は過ぎていたと思うのですが、なんか寮の中庭が騒がしいんですね。何やってんねやろうと思い、部屋の外に出てみると、新しく入寮してきた学生たちが、な、なんと、パンツ一枚で外に立たされてるんですよ。周りはもちろん先輩たち。走り回されたり、大きな声でとんでもない言葉を言わされたり。新入生たちは、へとへとになっていました。

まあ、そんなこんなで、このラギングに対し非難の声があがってくるのは当然。以前は、ラギングのメッカとして名を馳せたヒンドゥー・カレッジ。今では、カレッジの方針で、ラギングを止めさせようという試みが行われています。

『アンチ ラギング チーム』なるものがカレッジ内を見張っているらしい。

くれぐれも新入生と話をするときは、ご用心を!

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