das Herz ...shottan

 

 

高性能A 加害者22歳男性 - 2005年01月04日(火)

フォーリンAって呼ぼうかと思うくらい
恋に落ちるA
でも 高性能Aのほうがしっくりきますね





テレビで言ってるわよね
恋はするのもではなく 落ちるもの

そして毎回落ちつづけるあたくし
そして鮭のように滝を昇るあたくし
ほとばしるいろんな汁

そしてまた・・・あたくしったらフォーリン


こないだStanと飲みにいったの
ちょうどクリスマス3週間前だったわ

今年もクリスマスを一人で過ごすStan
あたくしも今年は殿方がいないの

いつもStanと行くお店じゃなくて
Stanが たまーに行くお店に行ったの
カウンターで飲んでたらStanがあたくしにこう言ったの

S:「私がこの世で最も苦手なタイプの生き物です」

あたくし達の隣には殿方がふたり
ジャージの上下を身にまとった
セカンドバッグがよく似合いそうな殿方
その隣は… よく見えなかったわ
ひげを生やした痩せた殿方かしらね

そう見ていると Stanがご不浄に立ったの

一人で飲んでいると ジャージメンが話し掛けてきたの

ジャ:「これ食べませんか?」

ピッツァを頂いたわ ピッツァ
いわゆるピザね

そんなきっかけで話をしていると
ご不浄帰りのStanが戻ってきたわ
明らかにご機嫌ではない表情で

Stanがお気に召さない生物とお話してたからよね
前々から思っていたけど
あなた心が狭いわよ
でも小心者だから 普通に話してくれるのよね
ほんと情けない女ね


タバスコをたくさんかけたピッツァ
じゃんけん罰ゲームとかいって参加してくれたわね
超作り笑顔で
ほんと器の小さい女ね

そしてね いつしか2:2でお話するようになって
Stanがお話していた殿方が
近所のデリバリー専門店の店長さんだったの

「このお店の名前言って注文してくれたらわかりますよ」

って彼が言うの


なんかいいことあるかな?
サービスとかあるのかな?

なんて思いつつ 次の日に注文したの あたくし

そしたら彼が届けてくれたの
ヒゲの彼ね
N君っていうんだけど ふじいあきら似の彼 22歳

N君 ふじぃ・・  22歳

N・  ふ・・・  22歳!!!



その日 彼が仕事が終わって
あたくしの高級携帯電話が彼の電波を受信したの

そして次の日にデートをしたわ
そしてその次の約束もしたわ

そして出会って5日ほど経った日

N君:「付き合ってください」

クリスマス前に狙い撃ち
あたくしって本当に腕のいいスナイパーだわ

ラブラブで仕方ない日々
彼が語る幼い夢語りも
大人ぶった口調も 全てがかわいくて愛しかったの
あたくしを子ども扱いするの 彼
ホントにラブラブだったの



でも2週間後 それは突然だったわ


彼の前の恋愛は三角関係で 恋人も友だちも失った彼
彼曰く
彼女が自分の親友を好きになった
自分が振られるのが分かったから
悔しいから 振られる前に彼女を振ってやった


それは知ってたんだけど
なんか前の彼女の事忘れられないっぽいのも
少しわかってたんだけど

では あたくしって 何?
ってなるじゃない?
そんなの思いたくないじゃない? 
だってもう三十路リーチ
いくらあたくしでもほんの少し焦るわ


N君:「考えてみたんだけど、付き合うタイミング間違えた。
    俺、あの二人と友達として友人関係を修復したいんだ。
    だからそんな俺と付き合っててもつまんないよね。」


おっしゃる意味が・・・


N君:「別れよう」



なにゆえ?

きっと今 その何ゆえかを説明されたんだろうけど
あたくしにはちっとも分からないわ


そうよね 確かに恋にタイミングは重要だわ
でもあたくしは高性能Aと呼ばれる女よ
タイミングなんて鼻クソほども関係ないわよ!?




更に続ける彼

N君:「でも、もし俺が頑張って友人関係を修復したら、
    その時、もしAにどんな男がいても
    俺はAをおとして奪ってみせる自信がある」



あたくし ときめきました
この7つ年下のワケ分からないクソガキの
この一言にときめいたの
ただ若さとバカさだけの一言にときめいたの!!


A:「それって、あたくしはそれまで待っててもいいってこと?」



ちょっとドキドキしたわ
恋って感じだわ



それなのに



N君:「いや、そうじゃなくて・・・」



あなたねぇ 
あなたねぇ
ちょっと ちょっと なんなのよ!!!!!!


そうじゃなくて一体なんなのよ!!!




A:「わかった、もう無理だね」

あたくしキレたの
だってワケわかんないんだもん
自分がかわいいだけなのよね



そしてStanにメールしたわ

”高性能A クリスマス暇ってウワサ
 2週間で振られたってウワサ”



Stanメール
”一人の私に気をつかってるんでしょ?
 彼が仕事なの?別れたわけじゃないでしょ。”



ちょっとStan あなたまであたくしをバカにする気?



”ケンカ売ってんの?訳わかんなく振られたわよ”



これでクリスマスはなんとか一人じゃなくて済みそうね
Stanが暇人でホントよかったわ




でもね あたくしも考えたの
ど―――――っしても納得いかないの

あたくしだってN君のことホントに好きだったんだもん



2日ほど考えてN君に電話したの

A:「ねぇ、やっぱり納得いかないんだけど」
N君:「うーん」



そしてしばらく話をしていると 彼が言ったわ

N君:「じゃ、やっぱ、もっかい付き合おうか」
A:「それって私に押されて言わされたってのがあるよね?」
N君:「うん、そうだね」



ずいぶん根性無ぇ男だわね
でもそれでもいいわよ 好きだから
今までの4割減の好きだけどね



あ てか Stanのクリスマス…
きっとキレるんだろうなぁ てかへこむよね
まぁいっか
きっとN君ともすぐに別れるだろうし



そしてStanを放置したクリスマスが過ぎ
Stanとメールで今までの事を愚痴愚痴してたわ
カウントダウンは何しよっかって話


Stanメール
”それはN君とちゃんと別れてから考えなよ”


そんなこと言われたっけなぁ
もう忘れちゃったわ…





Stan:その私が送ったメールの1時間後に
    ”たった今、N君と別れました”
    という素晴らしいメールを頂きました。
    その報告メールをすると、サミットメンバーから
    ”ブラボー!さすがA!”というお祝いの言葉が私に寄せられました。




S:「今度はなんて言ってふられたの?」
A:「やっぱ別れようって。
   うん、私ももう思ってたって返したわ。
   あ、じゃ、おやすみって最後に言ったよ。昼間だったけど。」



きっと高性能Aの中の 

「過去の男」 

という墓場に眠らされたんでしょうね
なーむー

 


 


    



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