ヒビノコト
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2002年12月31日(火) 一週間、断食。

昨日は友人のお店キヨビスカの忘年会。
(http://www.zephyr.dti.ne.jp/~hiroko-f/kiyobisuka.html
↑キヨビスカの事がのっています)

そこではじめて御会いしたカメラマンの男の人。
痩せているのに、一年に一度、一週間断食するのだそう。
WHY?
昔、CMのロケでパプアニューギニアに2週間程行き、
その場所は、スーパーも近くになく、食料を容易に調達する事が出来ず、
制作サイドのミスで、スタッフは、食料難の日々の中、仕事していたそうだ。
空腹に対する彼のいらいらは、頂点に達してしまい、
制作サイドに‘キレタ’らしい。
仕事上できれるのはまずい。
その後、彼はその事をとても反省して、空腹=いらいらという
この単純な回路をどうにか緩やかなものに出来ないかと、
断食する事を決心したそうだ。
人は空腹という状況でどこまで穏やかな精神でいられるものなのだろう。

もうひとつの理由。
仕事の関係でいろいろな国に行ってきたので、
飢えた子供達にたくさん遭遇したらしい。
‘ひもじい’思い。
今の日本人ではほとんどの人が味わうことのない思い。
彼の断食は、終りがある。
何日まで我慢すれば、食料を口に出来るという終りがある。
世界中の飢えた子供達と、まったく同じ立場にはなれない。
彼もそんな事は十二分にわかってる。
ただ、少なくても私のようにひもじいという思いを
した事のない人間より、少しは相手の立場になって
考えるという行為が、断食という手段ですんなりと出来るのかもしれない。
もちろん断食だけじゃなく、相手の立場を思いやる行為って
豊かな想像力をもっていれば出来る事かもしれないけど。

私は思いやるという事、まだ机の上の論理で終ってるかもしれない。
経験不足だなぁ。
断食はとてもじゃないけど、出来ないし、
かといって、飢餓状況の場所にいって、何かするというパワーもない。

‘想像しなさい、そして行動しなさい’
2003年、課題がまたひとつ増えた。

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2002年、私のへなちょこ日記読んでくださって、
どうも有難うでした。
自分の感じた事、考えた事を発表するというのは、
とても勇気がいること、責任をもたなければいけない事。
それを肝に命じて、これからも続けていきたいと思っています。
2003年 よろしくです。


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