2011年02月14日(月)  萌えサービス。
 
バレンタインデー。ナース2人が私のもとへやってきてチョコをくれた。礼を述べ仕事の続きに取り掛かろうと再びパソコンに向かうと、傍らで「ほら、早く、あれ、あれ」「ええー。どうしよ」「ほら早く」と、二人で小声で言い合っているので仕事に集中できない。ナースの方向へ振り返って「何かするの?」と訊ねたと同時に、顔を赤らめたナースが近寄り、私の白衣の袖をすっと触った。
 
「なにこれ」
「サービスです」
「え?」
「……萌えサービスです」
「は?」
「萌えサービスです」
 
二人で小声で言い合って顔を赤らめて意を決して白衣の端をそっと触って慌てて手を引っ込める一連の流れが萌えサービスというのなら、それはそれは高度なテクニックであって独身時代であったら容易に胸を撃たれていたであろう。
 

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