2011年03月16日(水)  ホンノチョット。
 
今日は御ココの定期受診の日。車でかかりつけの大学病院まで行ったのだが、特に大きな渋滞もなく、軒並みガソリンスタンドが閉店している以外は世の中はいつも通りに動いているように思えた。
 
御ココは今月で術後三ヶ月を迎える。毎朝1回の浣腸で排便はあるが、自力排便が1日1回あるかないか。直腸の縫合部がまだ狭い状態らしく、これからも毎日1回、肛門に指を入れて腸を広げる指ブジーという処置を続けるよう主治医から指示が出た。
 
そんな状況でも御ココは笑い、夫婦は未来を見据えている。待合室で会計を待っていると、妻が「ちょっとATM行ってくるね」と言って席を立った。義援金を入金してきたらしい。「いくら寄付したの?」と、夫婦だからこそ言える不躾な質問に、妻は明るく私の小遣い数ヶ月分の額を言った。
 
私は金額に驚いたのではない。術後三ヶ月後の乳飲み子を抱えながら、時間の隙間を縫ってATMに小走りで向かうその真摯な姿勢に驚いたのだ。
 
妻はとても強い人だと思う。だからこそずっと守っていこうとも思う。
 

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