2011年03月17日(木)  悠長な日々。憂慮する夜。
 
いつぞやのなにかしらのイベントの際に私が妻にプレゼントしたふわっふわでもっこもこでふっかふかの室内用の靴下が欲しい。私の書斎にはエアコンがなく、暖房器具はハロゲンヒーターのみである。しかし妻がハロゲンヒーターのことを電気代が掛かりすぎると目の敵にして忌み嫌っているため、この節電のご時世も相まってハロゲンヒーターは御役御免。温かなハロゲンの光は、明日も勿論続くであろうとの錯覚を繰り返していた悠長な日々の象徴として、静かに物置の片隅で眠ることになった。
 
そして明日の夜の光を憂慮する日々に、妻がアリとキリギリスのアリの如く、来たるべく冬に備えていたふわっふわでもっこもこでふっかふかの室内用の靴下を私にもちょっと履かせてほしいと頼んだところ、「いやよ。自分で買えばいいじゃない」と、妻は別段、虫の居所が悪くない時も普通にこんな冷たいことを仰る。
 

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