2011年05月26日(木)  鉄棒とプライド。
 
夜勤明け、妻と一緒に御ハナの保育参観。運動場で体操したり鉄棒したり。全ての4歳児が鉄棒に10秒ぶら下がれることに驚いていると、「それではお父さんかお母さんでやってみたい人いますかー?」と無邪気な保母さん。夜勤明けで憔悴しきっているところだが、周りを見てもパパは私一人である。全員の目が私に注がれ、御ハナは「パパ! はーいって手上げて! はーいって!」と、興奮している。
 
鉄棒に10秒などわけないように思われるが、棒の部分が私の腰辺りにある4歳児がぶら下がるような園児用の鉄棒である。これに夜勤明けの大人が10秒ぶら下がるなどなんて残酷な仕打ちなのだろう。しかしここで失敗したら御ハナに帰宅後も延々と「パパ失敗しちゃったねー」と言われ続けること必至である。父親の面目躍如のためここは何としてでもぶら下がらなければならない。
 
さすがに余裕の表情を浮かべることはできなかったが、両腕と両足をぎゅんぎゅんに曲げて必死に鉄棒にしがみつき10秒。成功し御ハナとハイタッチし、喜びのあまり抱きかかえたがもはや4歳児の体重を支える力は残っておらず御ハナ滑るように落下。「パパ、御ハナ落っことしちゃったよねー」と延々と言われる毎日が始まった。
 

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