推 定 乙 女。



弟ってこんな感じかも。

2005年04月05日(火)

ディナーだけ働きました。

新しい店長+ヘルプのひとばっかりであまり面白くなかったので。
明日筆記試験だしたまには早く帰ろうって思って。
とろとろ歩いてたら。

後ろからチャリですーっと横を通り抜けるN嶋くん発見!
あれ?ラストまでじゃなかったのって思いつつも声を掛ける。
学校始まるまではまだラストとかやらないらしい。

最近、21時UPだとほぼ毎回N嶋くんと帰ってて。数少ない家の方向一緒なひとだからなんだけど。
そのたびに、コンビニ寄っておしるこ探したり(笑)チャリの後ろに横乗りさせてもらったり、寒い中ブランコ漕いでお話しちゃったりしてる。
ちなみにもっぱらの話題はお互いがいかに失礼なヤツか相手に自覚させようという・・・。
今回も例にもれず。あたしが彼を「詐欺師顔」「おこさま」だと言ったら「楠さん見てるとイライラしてくんだよね」「逆コナン君(身体は大人だけど頭脳は子供!)」とか、仔犬くん顔負けのありえないことを言われた。
そりゃぁじょじょえんの歌とか衝動的に作って歌っちゃったけどさ。急に焼肉気分だったんだからしょーがないさ。

でもってお互いに
        「楠さん失礼ですねー」
        「N嶋くん失礼だよねー」
なんだからね。実はレベル一緒??
何気にN嶋くんのが3コも年下なんだけどな。


今日はN嶋くんが「175RのCDが付いたキットカット探すの手伝って」って言ってきたからふたりでふらふらコンビニ巡り〜。
「チャリの後ろ座るとケツが痛いからヤダ」っつったら、N嶋くんの上着を下にひいていいって言ってくれた。思わぬ優しさにびっくり!
でもでも、「女のコがケツとか言うのってさぁ〜」って、ばっちり言われちゃいましたが。

最初家の近く回ってたんだけどなくて、けどバイト先のほうまで戻ってみたらすぐ見つかってなんだか拍子抜け。
でもその間に、前から探し回ってたおしるこ(缶入り)を発見☆
問答無用で買ってみる。
N嶋君に毒見させてみたら、目をそらしながら「マズイ」「作ったひとに殺意を覚えたね」ってM永のひとに失礼ですから!
しかも一緒に買ったコーヒーで口直ししつつ「コーヒーってこんなおいしかったんだー」とか言って。
残りはもちろん、あたしが責任もって飲みましたってば。でも小豆のアクが強くって喉ごし悪かったぁ・・・。最初からヌルめだったしね。
せめておもち(か白玉)入ってれば救いがあってうれしかったんだけどなー。


さて、おしるこを堪能し、目的の175Rチョコも手に入れたら。
目線は自然と「お花見」へ。
この前話しててあたしが小さい頃よく遊んでた近所の山でN嶋くんも結構遊んでたことが判明して、しかもそこは地元ではなかなかの穴場な桜の名所だから、ふたりの足取りは自然とそっちに向かって。
変なトコからこそこそ進入しようとしたら作業してるオッサンの背中を発見して、ふたりで爆笑しながら逃げ出したり。
その山(というか、半分はお寺なんだけど)の上のほうまで上ったらかなり夜景がキレイに見えて、「すげー」連発。
近くにあった木にするする器用に登っていくN嶋くんを先祖がえりしててちょっと尊敬してみたりして。

でもそのあたりは正確にはうちらが昔遊んでた「山」じゃないから、そこにどうやって入るのか探すことに
さっき買ったチュッパチャップスを舐めながらごきげんでN嶋くんの後をついてくと。
ちょっとした高級住宅地の隙間から入り込んだ森は、なんだかジブリを思い起こさせて、N嶋くんの引いてるチャリでその想像は一層強くなって。
N嶋くんてそういえば、カンタと天沢くんを足して2で割ったみたいだよね(笑)、って言ってみた。「おまえんち、おっばけやーしきー」とか言いそうだよねって。
本人、微妙な反応してたけど。

そんな話をしながら更に奥に進んでいったら。

そこには、ちょっとした空き地があって。
すぐ近くに住宅地があるとは思えないくらい、木で囲まれた一定の空間が確保されてて。

見つけた瞬間2人で。
「すごーい」
「すげー」

相変わらず少ないボキャブラリィだけど。
ほんとに、それしか言えなくなるくらい。
ちょっとした感動があった。
この前Iさんに見せてもらった夜景とはまた違う、視覚的な刺激。
まるで、秘密基地にする場所を発見したみたいな。


円形に開けたそこには、ぽつんと小さなジャングルジム状にタイヤが積んであって。
そこにふたりで上って、しばらく無言で夜空を眺めた。


すぐ手の届くところにある桜の枝に手を伸ばしてみたり。

北斗七星がちゃんとあるか星を数えてみたり。

今舐めてるコーラ味とグレープフルーツ味のチュッパチャップスが美味しいねって話したり。


N嶋くんの将来の話も、ちょっとだけ、聞いたり。


でもそんなにシリアスな話するわけでもなくて。
とにかく、あんまり言葉っていらなかった。あの空間には。
沈黙してても全く気まずくないのは、自然界の声が聴こえるからかもしれない。


たった1時間かそれ以下だったけど。
あんなに、ゆっくりした気持ちになれたのは久しぶり。


Nくんにも見せたいな、って思ったよ。
ふたりでお花見して、ここでぼーっと星空眺めたいなぁって、ひとつ願いごとができた。


たっぷり夜空を堪能したら、今度は行きと違う道から帰ることに。
全体的に丘の上にあるからどこから見ても夜景がキレイで、こっそり社宅の敷地内に侵入したり(笑)。
N嶋くんがどんどん知らないほうに行こうとして、道覚えるの苦手なあたしは内心どーするのかなって思いつつも持ち前の「行き当たりばったり」でとりあえず彼についてくことに。
坂道ではN嶋くんの背中にしっかりつかまってチャリで急降下。こーいうときに限ってミニスカ履いてる自分をのろいたくなる。寒すぎ!ぱんつ見える!みたいな。
でも実際のところ周囲に人はいないしN嶋くんにも当然見えないから羞恥心のみの問題なのですが。

いろいろぐるぐる回って(あたしは常に現在位置が全然分かってなかったけどN嶋くんはだいたい分かってるみたいだったから良しとする)、結局うちの近くの坂から降りてきた。
N嶋くん、道そんな分かってすごいなーって驚き半分賞賛半分。
今ちょうど車校行ってるからかなー?
でもこの一件をNくんに話したらたぶんきっと絶対バカにされるから、何があっても言わないっ!



そんなちょっと特別な一夜を過ごして。

N嶋くん、ナマイキな従兄弟みたい。
キレやすいし年の割に冷めてるし口が減らないけど、一緒にいるの楽だし。

なんだかこういうのもいいね。

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