(SleepWalking)
ハイヒール
影を追って歩く この足音が聞こえないように わざと選んだこの靴に 脚が悲鳴をあげている
あぁわたし まだおとなにはなれないみたい
だってこんな街に スニーカーは似合わないから この足音が聞こえないように 選んだハイヒール
あなたの耳に 届かぬように
スーツを着て 澄ました顔して 街に埋もれていくあなたが 憎くて仕方が無いのよ 私の長く伸びた髪を 慣れたように玩ぶその手とか まるで他人みたいな背中とか 昨日は甘ったるく動いてた その唇とか
だからその影を今夜壊すために わたしは化けて歩いている あなたがそうしているように わたしも隠れて大人気取り
わたしのなかみは 変わらないけれど
2004年10月14日(木)
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芳
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