Spilt Pieces
2002年04月26日(金)  日々
今朝、いつも通る道で事故があった。


オートバイに乗ったままのおばちゃんを抱きかかえるようにして崩れ落ちているサラリーマンっぽいおじちゃんが道路の真ん中にいた。
車が止まっていた。
バイクから落ちたと思われる荷物が散乱していた。
怖くて仕方がなかった。
そんな光景を横目に、多くの車が走り去っていった。
私もその一人だった。


私は、きっと二度とあの人たちを見かけることはないのだろう。
私は、何事もなかったかのように毎日と同じ生活を送っていた、
何か間違っていると思った。
何が悲しいのか、何に対して怒っているのかも分からないけど、自分に他の選択肢があるとするならそれが何なのかすら分からないけど、自分は偽善者だと思う。
私は、嫌っていた「大人」になってしまったのだろうか。


今、祈ることは、あの道に悲しい花が増えていないように、とだけ。
おばちゃんも、その家族も、おじちゃんも、その家族も、誰も望んでいないはずなのに事故は起こった。
世の中には、誰からも望まれていないのに起こることが多くある。
そして私はしばしば何もしていない。
そんな日々はもう嫌だ。
そう思うのに。
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