Spilt Pieces
2002年05月06日(月)  一言
「すみません」
思わず出た。
本当は、「ありがとう」と言いたかった。


いつの間にか、話している相手の顔色を窺う癖がついてしまった。
とりあえず「すみません」と言えば、あまりその場のことを荒立てずに済むことも覚えてしまった。


自分が悪くないのに謝るのは嫌だと、かつて思っていた。
感謝の気持ちは「ありがとう」と、きちんと伝えた方が気持ちがいいことも学んだつもりだった。
だけど、思わず出た言葉は、「すみません」だった。
心の中では感謝したい気持ちだったから、私の顔は笑っていた。
こんなのおかしいと、悲しい思いになった。
本当は、嬉しかったのに。


一つ一つ、改善していきたいと思うことがある。
自分と誰かを大切にしていきたいから。
一つ、というのはちっぽけなようだが、その一つを改善するのがどれほど大変なことだろう。


「ありがとう」
明日こそは言おうと思った。
Will / Menu / Past : Home / Mail