Spilt Pieces
2002年08月27日(火)  前向き現実逃避
来年の教育実習の内諾を得るため、朝も早くから高校へ行った。
久々に会った先生は、三年ぶりに顔を見せた私の部活名まで覚えていた。
担任でもなかったのにすごいものだと思いながら、なぜだか笑っている自分に気がつく。


私の記憶の中で、中学よりはマシではあるものの、高校はあまりいい思い出のある場所ではなくて、だからあの古い校舎の中を歩いていても嫌な感じを覚えないことが不思議になる。
県でもトップの進学校だった。
私はあの頃色んなことをごちゃごちゃ考えていて、勉強が身に入らなかった。
中学まで私は優等生だった。
だけど高校ではいつも下から数えた方が早かった。
何にも集中できない自分。
三年間でやりたいことを探そうと言っていたのに、何にも興味を持てない自分。
周りが恋愛話で花咲かせているときにも、誰も心に留めることのできなかった自分。


その頃の自分を知っている人にはあまり会いたくない。
否、その頃の自分しか知らない人には会いたくない。
私は多少なりとも変わったはずなのに、それを認識してくれない。
だから「昔の人たち」に会うのは気が引ける。


でも、月並みな言い方だけど、勇気を出さなければならないのだろう。
一昨日の日記で、本当に痛い場所だったのか疑問だと書いたけど、そう思うなら、どこかに責任を求めるばかりじゃなくて、自分にも非があることを認めて先に進まなければならない。
前を見て、これからどうしたいのか考えなくてはならない。
どう足掻いたところで過去など変わるはずもない。


無気力から抜け出せない理由は、確かに今も私の中にあって、嫌いな人も多くいる。
ただ、下を見てもキリがない、もっと頑張っている人たちを見なくてはいけない。
何を書いても問題なんて何も解決しない。
将来のことも恋愛も仕事も全部、何一つとして状況は変わっていない。
だけど、時間が流れていく。
人も流れていく。
私一人がいくらここに留まろうと思ったって、流されていく以上はせめて自分の意志で泳ぎたい。
たとえ結果が同じでも。


結果が同じでも、それでも笑う回数の多い人生の方がいい。
結果が同じでも、人に嫌な思いをさせるよりは喜んでもらった方がいい。
それは何の法則でもない、決まりでもない、ただ私にとってはそっちの方が嬉しいという、それだけのこと。
気を遣いすぎて損をすることは多いけど、その分私はいい友達に恵まれている。


案外そんなもんでいいのかもしれないな。
何も解決できていないという意味で、それは単なる現実逃避なのかもしれないけど。
どうせ逃げるなら、沈まず上に向かって泳ぎたい。
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