Spilt Pieces
2006年11月11日(土) 
金曜日、久々に学生時代の友人たちとお酒を飲んだ。
集まるのもだが、アルコールそのものも久しぶり。
体調不良の自覚があるのに日本酒をゴクゴクとハイペースで飲んだのは馬鹿だった。
案の定、遅れて行ったくせにパタリと寝てしまった。


私は酒癖が悪い。
どう悪いかというと…後での自分にとって最悪。
普段愛想の悪い(つもり)顔をしていても、
酔っ払うと幼児退行して笑いっぱなし。
そしてひどく人を褒めまくって誤解されたり、
笑い続けて突然寝るし、
尋ねられた自分に関する質問はほぼ間違いなく答えるしで、
とにかく酔いが冷めた後の自分にとって、
都合の悪いことばかりしてくれるので嫌になる。
彼氏は私がお酒を飲むと、ちょっと嬉しいらしい。
普段「嫌い」と言っている場面が全て「好き」に変わるから。
しかも、ぺったりくっついては甘えっぱなし。
普段のクール(?)な私が台無しです。
せめて記憶が飛んでくれれば楽なのに。


今回、そんなこんなで飲んだくれていた私。
だけどすぐにお茶に切り替えたのもあって、
頭痛と眠気はひどかったけれど、理性だけは飛ばずにいてくれた。
ので、きちんと持って行った洗顔料で化粧を落とし、
化粧水と乳液で肌を整え、
歯磨きをしてコンタクトを外す、という、
およそ酔っ払いには似つかわしくない行動を取ることに成功。
よし、あとは寝るだけだ…なんて、
会話無視して睡魔に身を任せようと思っていたその矢先、
よりにもよって、私が席を外したタイミングで、
しかもみんなの周りに携帯を放置している状態で、
大塚愛の「プラネタリウム」が大音量で響き始めた。


「さとー、電話。っていうかこれって…」
「わー、ごめんごめん、電話ですよこれ」
我ながらわけが分からない。
当然、彼からの電話。
毎晩電話している私たち。
男の子の部屋で泊まり飲みだと事前に言っていたのもあって、
なおのこと一回は電話するからという予告もあった。
なので、携帯も当然近くに置いておいた。
まさかちょうどいないときに鳴るだなんて。
当然、電話を終えて部屋に戻ると、みんなからの尋問。
いくら話を逸らしても、ブーメランのように戻ってくる。
寝たいんだけど…。
でもお酒入ってるしつい質問に答えてしまうし…。
あーもう!酒はもう飲まない!
…たぶん。


それにしても、彼って、私には理解できない感覚の人だと思う。
普通は嫌がるんじゃないのかなと思う状況でも、
全然そういう様子を見せないし。
「さとも久々に友達に会って話したいだろうから、
今日はもう電話は終わりにしようね。また明日〜」
という彼からの提案(?)で、
いつよりも早く電話を終わらせたり。
嫉妬、していないわけじゃないと、以前言っていた。
それでも、こんなにも優しい彼のこと、
私にはできないことができる人だ、と思って、
嬉しくなる。


ジブリ美術館に行ってみたいと言ったら、
俺も行きたいから今度の誕生日、行こうか、って、
言ってくれた。
クールなばかりの男の人は苦手。
でも、遊んでばかりの人も嫌。
きちんと趣味を持っていて、
かわいいものも少し好きで、
マイペースで前向きで、明るくて、素直で、
そんな彼のことが、
私は今とても好きです。
そばにいたい。
気持ちが逆転しないように、なんて、
ちょっと計算めいたことを思いながら、
それでも、前よりもずっと、
彼のことを大事だと思えそうな自分がいて、
しかもそれが、嫌じゃなくて。


一緒に、たくさんたくさん、色んなところへ行こう。
たくさん話をしよう。
空白が、あってよかった。
お互いに、お互いのこと、話さなかった間にたくさん知った気がするよ。
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