にっき日和
おしながき|前よむ|次よむ
スイカを育てるって、なかなか楽しいみたいです。
我が家のご近所さんは、あそこでもここでも、
楽しそうにスイカを育てています。
丹精こめたスイカが、日に日にむくむく大きくなるのが、
たまらなくかわいらしいそうです。
毎日いまかいまかと、収穫の日を楽しみにしているのです。
カラスにスイカを食べられた怒りが、
私にもわかるような気がします。
スイカ、好きです。
とってもイケてる果物だと思います。
緑の皮に、黒のだんだら模様。
それだけでも、かなり奇抜な外見だと思うのに、
ぱかっと割ると、真っ赤な果肉があらわれます。
しかも黒い種が一列に並んで・・・
こんな意表をついた果物が他にあるでしょうか。
もちろん食べても美味しい。
ひえひえのスイカは、夏に欠かせないおやつですよね。
わたしはスイカの種を、そのまま飲み込みます。
いちいち、ぷっと吐き出すのが、めんどうだからです。
ふつう種は除いて食べるものだと、つい最近知りました。
でも、別段体に異常はありません。
おへそから芽が出ることもないので、
わたしは今でも”種食い派”です。
子供の頃は、スイカってそれほど好きじゃありませんでした。
なぜって、夏休みお友達の家に遊びに行くと、
必ずおやつにスイカが出たから。
でっかい金たらいに、スイカがぷかぷか浮いているんです。
家に帰れば帰ったで、
冷蔵庫に、切ったスイカが冷えていました。
「ああ、またか」って、まったくありがたみはありませんでした。
今思えば、スイカをごちそうしてくれたお友達は、
農家の子が多かったように思います。
それにあの頃は、近所の親戚が畑を持っていたので、
もらいものが多かったんでしょうね。
今思えば、かなりゼイタクだったなぁって思いますけど。
わたしはメロンなんかより、断然スイカが好きなのです。
「スイカ切ったよ」って声が聞こえると、
たとえ、お昼寝の真っ最中でも、
すぐさま駆けつけてしまうんです。
黄スイカや、なかには黒スイカなんていう、
ボーリングの玉みたいな品種もありますが、
わたしは、ふつーのスイカが一番だと思います。
みんみん蝉をBGMに、
お庭の朝顔でも、ながめながら、
明日のおやつも、スイカでしょう。
ぴょん
|