にっき日和
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今日は、いつもよりだいぶ早い時間に帰宅しました。
自宅の玄関前に着いたけど、
なんだかふだんと様子が違います。
そう・・・門灯が点いていなかったのです。
点け忘れたのかな?と思い中に入ろうとすると、
鍵がかかっておりました。
中を覗くと、家の中も真っ暗・・・ ・ こんな時間に誰もいないなんて、我が家では滅多にないことです。
まさか、家族の誰かに何かあったのでは??
いや〜〜〜な予感がいたしました。
すぐさま合鍵で家に入り、台所に直行します。
するとそこには、調理途中のカレー鍋と、
炊飯前のお米がザルに上げてありました。
まるで何かに慌てて外出した後のような・・・・・
わたしのいや〜〜〜〜〜な予感は、
にわかに現実味を帯びてきたのです。
家族に何かあったのなら、携帯に連絡が入っているはず。
すぐさま着信を確認してみましたが、何も残っておりませんでした。
わたしは最悪のシナリオを想定しました。
母が倒れる→父が慌てて救急車を呼ぶ→ゆえに家の中はカラッポ
超アナログ人間の、ぴょん父のことです。
わたしの携帯番号なぞ、たぶん知りません。
いえ、知っていたとしても、
携帯に連絡をすることさえ思いつかないかも。(; ̄- ̄;)
どうしよう。
弟なら何か知っているかも。
弟の携帯へ連絡を入れようと思った矢先です。
突然、家中に電話の音が鳴り響きました。
おそるおそる受話器を取ると、案の定、父の声が・・・
「どうしたの?何かあったの?」
・・・・父の応えは、こうです。
母を、行きつけの眼科へ送って行ったら、
待ち時間が、えらく長くかかってしまった。
今から帰るので、すぐ食べられるようにカレーを作っておいてくれ。
((○( ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄メ)ぷるぷる
「遅くなるなら置手紙くらいしなよ〜〜」
・・・・ほっとしたと同時に、わたしは無性に腹が立ちました。
決めました!
遅まきながら、両親に携帯電話を持たせます。
わたしはふたりに、過去何度も、携帯の購入を勧めているのです。
けれど彼らは、そのたびに娘の提案を蹴っていたのです。
頑固者の父は、「そんなもんなくても生活できる」って、反対するでしょう。
母もきっと「持ち歩くのが面倒だ」って、ぼやくことでしょう。
けれど、今度という今度は絶対に決めました。
嫌といっても、無理やり持たせるつもりです。
ええ、ふたりが何と反対しようと。
子供や若者のおしゃべりに、
携帯は、必ずしも必要と言えないかもしれません。
けど、老境に踏み入れた彼らこそ、携帯は持たねばいけないのです。
昔かたぎも、ほどほどにしてもらいたいもんだ・・・・
もう若くもない娘は、
ひとりぼやいていましたとさ。
ぴょん
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