にっき日和
おしながき|前よむ|次よむ
長い一週間でした。
正月明けの一週間って、永遠かと思うほど長いです。
仕事が終わり、わたしはいつものように、
ほっとした気分で駐車場にむかいました。
すると後ろから、誰かがわたしを呼び止めました。
声の主は、同じ会社の△さんです。
「ちょっと相談したいことがあるんだけど、いいかな」
△さんとは、特に親しいわけじゃなかったので、
なんでわたしに??と、疑問が残りましたが、
とりあえず話を聞くことにしました。
彼は、会社の人たちに嫌われてるんじゃないかと悩んでいたのでした。
わたしは内心ちょっと困ってしまったのです。
だって・・・・・・・
ほんとは、彼、嫌われてましたから。(; ̄- ̄;)
変わり者で、キレると何をするかわからないというのが、
社内の評判でした。
けれど、さすがにほんとのことは言えなかったので、
「そんなことはないと思うよ」と答えておきました・・・
単なる噂なので、彼が事実キレやすいかどうかは、知りません。
悪い人じゃなさそうだし、わたしは嫌いじゃなかったけど。
・・・・ただ、彼はちょっと常識ハズレというか、
何を考えているのかわからない部分があったので、
警戒して、敬遠していたというのが、
わたしの本音です。
「僕のどこがいけないんでしょうね?」
彼は真剣に悩んでいました。
そして、社内の人たちと親しくなろうと、
必死に彼なりの努力をしていたのでした。
どんな言葉をかけてあげるべきか、迷いましたが、
彼には、こんなことを言っておきました。
「自分を嫌っている人のことなんかどうでもいいじゃん?
べつに意地悪されてるわけじゃないし。
理解してくれる人が一人か二人いれば、それで充分だと思うよ?」
・・・・・さりげなく、自分の意見を語ったつもりでした。
けれど、彼と別れて帰路に着きながら、
こんなことを思ったのです。
周りの人たちに溶け込もうと、
嫌われながらも、一生懸命努力している彼に比べ、
わたしはなんて傲慢なんだろうと。
人に好かれる努力なぞ、これっぽっちもしてないくせに、
嫌われても構わないなんて、強がっている。
わたしって、わたしって・・・・・
もしかして、おそろしく可愛げない女なのかもしれないって。
いつのまに(元から??)こんな強気な女になっちゃったんだろう。
なんだかそんな自分が、
ちょっぴり悲しく思えてしまったのでした。
( ̄ω ̄;) ブヒ〜
ぴょん
|