にっき日和
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台風が近づいているとのこと。
夕方、雨足が本格的になった頃、我が家に宅配便が届きました。
「これはなに??」
ぴょん母が訝しげな表情で、私に包みを差し出しました。
「ああ、これはね・・・・」
先日、別居しているぴょん弟から、荷物の受け取りを頼まれたのです。
PCを持っていない弟の代わりに、
わたしがネット販売で購入したのです。
半時ほどして、弟が荷物を取りに現れました。
ガサガサとビニールの包みを開けると、
そこには、緑色の球体がふたつ・・・・
まりもです。
しかも、野球ボールほどの大きさのでっかいやつ。
10円玉くらいの小さいものは、時々見かけます。
ワンカップみたいなガラス容器に入れられて、
北海道物産展なんかでも売っていますよね。
「天然まりもだから、飼育すればどんどん増えるよ」
暗いところで電灯に当てると、
ぷくぷく泡を吐いている様子も観察できるとのこと。
ぴょん弟は満足そうな表情で、大切に持ち帰りました。
聞くところによると、彼女の誕生日の贈り物だそうですが。
しかし・・・・・なぜに、まりも??
( ̄〜 ̄;)ウーン・・
誕生日のプレゼントだったら、アクセサリーとか香水とか、
若い女の子の好みそうなものは、他にいろいろあるでしょうに。
あちこちのペットショップを探したけど、
どこにも売っていなかったと言っていました。
ぴょん弟は、小さい頃から変わり者でありましたが、
わざわざそんなものをリクエストする彼女も、
ふつうより、かなり個性的ということなんでしょうか?(笑)
とはいえ・・・・
まりもって、ちょっとロマンチックなイメージがありますよね。
まりものふるさとは、白樺に囲まれた湖。
青く冷たい湖の底で、
ひっそり眠るように生き続けているのです・・・・
たかが藻の固まり、などと身もフタもないことは申しません(爆)
弟は、彼女の喜ぶ顔が楽しみなのでしょう。
顔も名前も知らないその女の子に、
わたしは「まりもちゃん」と名づけました。
いつか、弟から紹介してもらえるといいなと思います。
雨はざんざんと、窓ガラスを打ちつづけます。
いまごろ台風は、どこを通過しているのでしょう。
雨は・・・・・
ますます強く降りだしたかのようです。
ぴょん
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