にっき日和
おしながき|前よむ|次よむ
職場の休憩時間、毎日のように繰り返す、こんな光景。
「あっ、そうなのぉ・・・・・いやだねぇ・・・・」
「・・・・で、○○さんがさぁ・・・・・・」
「え〜〜〜〜っ?ほんと?・・・・・・それで・・・・・」
休憩室の片隅で、顔を突き合わせて噂話に花を咲かせます。
つい先日までは、わたし自身が噂の主になっていましたっけ。
ヒソヒソボソボソ・・・・・ギャハハハハ・・・・・
ときどき漏れ聞く言葉の端から、
社内の誰かが話題になっているのでしょう。
あまり良い話でないことは、彼女達の表情で推察できます。
ほうら、その顔・・・どこかで見たことがあると思ったら。
去年の夏、サッカーの日本人選手たちが、
中国人観客から罵声を浴びせられたことがあったでしょう。
あのときの、中国人たちの顔にそっくりだと感じたのです。
・・・・・なんてこと公言したら、
中国の人たちに叱られてしまうかもしれませんね。
悪いのは日本人じゃないかって。
(もちろんわたしだって、
それなりに歴史的背景は知ってるつもりですけど)
けれど・・・・・
生卵をぶつけた、あの顔。
罵声を浴びせた、あの顔。
はっきり言って、醜かった。
「わ〜〜〜スゴイ顔!」って、思わず声を上げてしまいました。
憎悪の表情に、国境はありません。
人が人を罵るとき、こんなにも醜悪になるのだと思いました。
けれど、わたしだって、
彼女達の気持ちがわからないではないのです。
集団で、気に入らない人の悪口を言い合うのって、
なんだか爽快な気持ちがしますもん。
正直言って、ストレスがすぅーっと晴れるような気分がいたします。
でもね、もしもそこに鏡があったなら、
そんなときのわたしの顔は、
やはり、吐き気がするほど醜悪だと思うのです。
「人の振り見て、我が振り直せ」
他人の悪口も、ほどほどにせねばと反省いたしました。
(; ̄- ̄;)
ぴょん
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