パンドラの箱
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そう言えば。 このところ、あれほど酷かった頭痛がしない。 しょっちゅう、鎮痛剤が手放せないほど痛みでのた打ち回っていたのに。
とげとげしい雰囲気も、ささくれ立った心も、今は鳴りを潜めてしまった。
「リラックスできてるから」
確かに、アナタを想うあたしの顔は常にほころび、緩んで、身体中の力が抜けていく。 見失うことも、見捨てられることも、なにひとつ心配しないで、心から安堵して過ごせたことは、今までなかったから。 狂おしいほどの愛しさに、胸を押しつぶされそうにはなるけれど、そんなときは身体中が愛で満たされるから、それはそれで幸せな痛み。
そういうアナタの顔も以前とは全く違っていることに気が付いた。 せっかくのイメージが壊れるほど。 あたしだけに向けられるその笑顔に、つられてあたしも頬が緩む。
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