決して短くはない歳月を、自身の思い込みだけで過ごしてきたことに、突然気が付いた。身体を重ねることでごまかしてきたそのズレは、身体を合わせないままでは、決して合わさることなく、だからどんなに努力しても、互いの間の溝は深まり行くばかりなのだ。同じものを見ても、同じに見えていなかったんだね。