2002年05月13日(月) |
他人のための音楽、自分のための音楽 |
練馬区の老人ホームへ、ボランティアの演奏にいきました。 今回は、ピアノも、三線ももっていって、ギターの人と二人で演奏したんですが、 一曲目の「赤とんぼ」から観客フル合唱でとても盛り上がったステージでした。 「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」など、懐かしのメロディでは もちろんのこと、三線を使った沖縄の民謡「安里屋ユンタ」、そして「ハイサイおじさん」「花」でも 一緒に歌ってくださる方が多くて、だって、ほとんど背中もまるくなってひとりじゃあるけないし、背丈だって 1メートルあるかなって思う、 身体の方たちなんだけど、手拍子とか、鈴をたたいたりとか、一緒にうたってくれたりして、なんか、私は 涙が出そうになって・・今のところ、胸が熱くなるステージって 老人ホームが一番な気がする・・・ なんか今日思ったのは、私がお年寄りになったときには、この方たちは 確実にいないし、でも、それは、わかってるんだけど、そのたったひとときでも、なんか、世の中を共有できたような 気がして、一緒に笑ったときが、あったなって、覚えてたいなっと思ったのでした。
そして夜は、表現者としてのパフォーマンス、音楽、詩のワークショップで吉祥寺へ。 向井千恵さんという、胡弓と歌の表現をされるすごい方たちが、主催している、即興表現の場で、 初めて体験しました。 私は最初はピアノでガチャガチャやっていたんですが、周囲の人の あまりにも突如として意表をついた表現・・・楽器を蹴り飛ばし、さけび、舞踏し、 尺八を吹き、ペットボトルの品質表示を朗読し・・・などに、圧倒され、ああ自己を表現するって 面白い、ニンゲンの身体って面白い、とか、面白い人がいて世の中まだすてたもんじゃない、とか 思いながら、あれこれ考えた挙句、猫として三線もって追いかけられるという、ことをやってみました。 そうしたら、なんかいい汗かいて、すがすがしい気持ちになりました。
よくよく聴くと、皆さんは世の中を変えるために・・・つまり世直しのために、表現活動を行っているという 話をきいて、世直し一揆に参加したい気持ちでいっぱいになりました。 何のために音楽をやってるのかなーとちかごろわかんなくなっていた私だったから、行ってよかったんです。 猫の仲間もちょっと増えました。ナオーナオー。しげきてきな一日だったよ。
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