雪の中から顔を出してるハクビシン小さなねずみをすばやくつかまえ人目を忍んで森を徘徊するまぼろしの動物、ハクビシン白い鼻すじは森の精のよう足音を立てずに歩き、小鳥を捕まえるハクビシン空を見上げて樹の上で眠り込むハクビシンしなやかな足とふさふさの毛皮をいつも猟師は狙っていたまぼろしのハクビシンに会えることはついぞない人目をくらまし夜がふけると獲物を求めて徘徊する今日も雪の中足跡を消しながら―