この日記をさかのぼって読んでいたら 祖母が亡くなった時に書いたものを見て 思い出していた。
私は、あの時あの頃から 変わっていった。
祖母が亡くなる3か月前に、 お正月で会ったとき、 「さやちゃんが来てくれて嬉しいよ。 会えてうれしい」
と、祖母は、手をとって、 泣いていたのだ。
私は、なぜか、泣いていた。 いつも、会っているのに。
こんなに小さな体になって、 手をとって、ただ、ここにいることが嬉しいと泣いてくれた
その無償の愛が、
わたしは、 嬉しかったんだ
奇跡のように。
何の見返りも求めずに、ただ、ほそい命を燃やして、 手をとってくれた祖母、 その手のひら。
だから、だから 忘れない。 最後の本当に大事な贈り物をありがとう
その後すぐにお寺に行って、 ただ、ただ、お経を、お念仏をしたかったんだ 初めて行ったのに泣きながらお堂に居た。
おばあちゃん、ごめんね、 ありがとう、
時がたっても、忘れない・・
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