とある5月のからっと晴れた放課後のこと。 ニワトリの小屋掃除とエサやりが終わって一度教室に戻ってきました。自分の机の整理をして教室を出ようとしたとき教育実習生のY先生がたまたまやってきて私にしては珍しく話し込んでしまいました。今でもそうなんですが、どうも私は年上と話をする方が比較的得意そうです。Y先生も所詮はまだ大学生ということもあり、緊張の色もあったのでしょう。この時に彼が地元の酒屋の息子だということや、彼の高校時代にやった演劇発表会のことなど、この学校に来て初めてこんなに穏やな心地で当り障りの無い会話をしたなと思います。
廊下の窓から降り注ぐ西日の強い日差しがロッカーに反射して先生の向こうは目を細めないと見えません。その日差しの中、不意に現れた女性がいました。そのクラスメートは私と先生を交互に見やり、何事も無かったかのように話の輪に加わりました。
どうして私は彼女がダメだったんだろう? ひょっとして...ホ○は私?(笑)
その陽光は、一瞬の間をおいて、不意に日常の時間と同化した。
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