あお日記

2002年11月05日(火) _/_/_/ 3年目 _/_/_/


 昨日付けで今年の仕事が終わったので、今日から大掃除に取り掛かった。もともと掃除は好きではないが彼女さんがキレイ好きで掃除マメなので、それを見て過ごしてきた2年余りの日々で私の傾向も変わってきたように思う。

 掃除中にふと思い出して、主に仕事のスケジュール管理に使っている手帳を来年用と交換した。ここ2年は同じメーカーの同じ書式のものを使っていた。来年もブックカバーの色が赤から黄色に変わるだけで中身は変わらない。中に挟んである写真もそのまま新しい手帳に挿しいれた。

 彼女さんと会った日はこの手帳に必ず印をつけることにしている。これといった意味は特にない。そういう記録は付けることではなくて長い年月が経過してそれを振り返ったときにはじめて何かしらの感触が得られるのだろう。

 確認すると今年は彼女さんと17回会った。数にしてこう書くと少ない気がする。試しに昨年の手帳をひも解くと同様に17回であった。それを見比べてみて私は思わず笑みが浮かんでしまった。そこに記してあるのは同じ17回ではあったが、限りなく「17日」に近い1年目と倍から3倍の日々を彼女さんの家で過ごした今年の日々を単純に比較するのはバカげていると思ったからだろう。それでもそこにははっきりと、私の恋愛のペースが書き記してある。

 振り返ってみて思うのは、昨年よりも今年のほうが会う日の予定をキャンセルする回数が多くなったこと。これは明らかに私の都合だけで行われるのだが、そのたびに彼女さんは「仕事じゃ仕方がないよ」と、とても理解のある返事をくれるのだ。双方の事情はお互いに伝え合っている。なので彼女さんの理解をありがたく思うと同時に、話を切り出すことに窮していたはじめの頃に比べて最近は心苦しくも、仕事を優先させる方向で自分の気持ちが慣れていた。そういった甘えが思わぬリアクションで返ってきた。

 「来てくれなきゃキライになるから」

そう繰り返す電話越しの声に正直私は困ったが、それを聞いた時はすでに私の中で予定をキャンセルする気持ちがなかったのでただ平謝りするしか手がなかった。

彼女さんは年に何回かとてもナイーヴになることがある。それが過ぎ去ると私は毎回とても幸福な気持ちになる。上手に表現はできないが、こんなにも私のことを考えて想ってくれる人がこの世に存在するこの幸福を確認することができるのだ。

その幸福を生活に埋没させてはいけない。結局のところ私は会っていようがいまいが彼女の存在に助けられて生きているのだ。そう強く思った今年のクリスマス週間でした。



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