あお日記

2002年11月04日(月) 2度目


 はじめて嶋さんと縁を切ろうと思ったのが高校3年に進級する直前の春休みのことだった。あの時は結局自分の正直な気持ちに気付いて思いとどまった訳だった。あれから1年以上の月日が経過して、あの時感じた嶋さんへの淡い想いはあっけなく他の女性に向けられるようになった。嶋さんは私にとって友人であればそれでよかったのだと、常にそういった割り切りで彼女に対していた私はどちらにしろ前後不明瞭で、自分の気持ちもはっきり出来ない意気地なしでしかなかったのだろう。いっちゃんに心を奪われながら何ゆえ嶋さんのことを忘れることがなかったのか、今ならばその未練が手に取るように理解できる。

 結局は自分の矮小さを知られたくないためだったかもしれない。当時はこういた風に感じる器はなかっただろうが、高校を出たとはいえ世間知らずの18歳。まだまだ甘チョロの子供なのだよ(笑)。

 嶋さんから離れる理由は2度とも動機に変わりはない。ただいっちゃんという女性の出現で2度目のほうが思い切りよく自分の中で割り切れたはずだ。一連のいっちゃん騒動でダメージを受けていることを否定したい自分はそういったことを自分の挫折の理由にはしたくなかった。なので嶋さんといっちゃんを結びつけて考えるような瞬間は皆無だった。

 1度失敗していることもあったので、2度目はその轍を踏まないよう確実に縁を切らねばならない。今思うとかなり不自然でヘンテコなことを考える18歳である(笑)。その不自然さが、自分がどれだけその人との関係を大切に思っているか、その裏返しだった。



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