本日のたわごと
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2004年11月20日(土) 中途半端はいけません

本日は視覚障害者の演劇団体の公演に行ってきました。
ボランティアをしている人の紹介で、今回が2回目の観劇です。
芝居1本、朗読劇2本です。
前回は大感激だったんですが、今回ははっきり言ってイマイチでした。
特に芝居がね・・・。
ひめゆり隊を題材にした反戦モノだったんですが、
あまりにTV・小説その他で語られてきた題材だったせいか、
それらと比べて明らかに内容が薄っぺらい。
内容が薄っぺらいのに描かれている心象風景は沢山、そりゃ無理だ。
上演時間1時間ですからね、主役の言いたい事は1つにしましょうね。
座付き作家のオリジナルだそうですが、作家が若くて戦争を知らない世代。
私程度でも知っているような事しか描いていない。
戦争の題材を扱うなら、もっと描きたい事を絞って調べて下さい。
あまり痛烈に人の作品を批判するのは好きではないんですが・・・
でも、はっきり言ってかなり駄作。

芝居中、すっごいお行儀の悪い子供がいまして、ずっと独り言を言っていました。
かなりそれにはイライラさせられたんですが、
その子供がポツリと「つまんねー」と呟きました。
子供って正直(苦笑)
でも、詰まらないからって芝居中に声を出すのは反則よ、ぼうや。

同人をやっているので「モノカキ」という人間にたくさん会います。
資料調べを連発する人や、人の作品の現実との相違点を重箱の隅をつっつくような発言をする人は実は嫌いです。
白ける程の嘘じゃなければ作品力があれば良いと思っているのです。
ありません?「こりゃねぇよ」と思いつつ引き込まれちゃう話って。
BoysLoveは、ほぼファンタジーみたいなものなんだから多少の嘘もOKでしょう。
生徒会長が学園を牛耳る影の帝王・・・ってあるわきゃねーよ、って思うけど(笑)
すごいドキドキする恋だったりしてさ。

どうせ戦争を知らない世代の作家が書くんだったら、ひめゆりの基本ベースだけ外さないで、
凄い切ない恋とか、生に対する執着とか描いて欲しかったですね。
そうじゃなかったら、リアルに調べものするとかね。


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