403 Forbidden

2004年04月01日(木) 最後

うっかり昨日英会話のキャンセルを入れるのを忘れて
今日はいろいろ忙しかったのだけれど、
最後のレッスンだったし、仕方なく行ってきた。

教室には例の女友達が居なかったので
先生がHow are you?と聞いてきたときに、
最後のレッスンだったので悲しいです、と言った。
何で辞めるの?と再び聞かれたので、
嘘をつくのもおかしいかと本当のことを言った。

その後、絶妙のタイミングで彼女が来た。
そして先生は、目配せした僕の仕草など気にもせず、
丁寧にそのことを彼女に説明した。

最後の授業で、
本当のことを言って傷つけるのと
嘘を言って適当にあしらうのとどちらがよかったのか?

彼女は少なからずショックを受けていたように見えた。
彼女が教室に居ればその話はしないつもりだったのに。
帰りがけにもしかしたらと買っておいたホワイトデーのお返しを渡して、
駅までなんとなく取り繕いながら話をした。

今度彼女のために合コンを設定する、
というどういう経緯でそうなったのか良くわからない約束をして
なんとかケリをつけて帰った。

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その四時間前、僕は最悪の状況で彼女への裏切りを打ち明け、
その上に嘘を重ねるということをした。
多分、その嘘も見抜かれているというのに、
僕は事実と違うことを答えることで赦されようとしていた。
赦されるなら、台所の包丁でザックリと刺してくれれば、
ドス黒い大量の血でその前の記憶が流されるならば、と本気で思った。

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今日はとにかく運が悪かったと言うしかない。
エイプリルフールにしては、良く出来すぎている。

生きているうちに何回嘘をつけばよいのか。
そしてその嘘が暴かれたとき、
僕はどうすれば赦されるのか。

そんなのは優しさなんかじゃないと解っていても
僕は、また最後に嘘をつくのだろうか。


夜中になって雨が降った。
ごめん。君への手紙は少し遅れると思う。


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