403 Forbidden

2004年04月09日(金) 煙草

イラクで3人の日本の民間人がつかまっていると知ったのは
昨日の昼に見たネットニュースでだ。

最初感じたことは「なんでイラクに民間人がいるの?」だった。
自衛隊の撤退を要求する意味も良くわからない。
テロ行為で一方的に自衛隊が危険に晒されていたりはするが、
自衛隊がイラクの人間を傷つけたりはしていないし、
そこになんの不利益も無いはず。
もっとも、イラクの人々にも僕には到底考え及ばないような事情も
あるだろうから、自衛隊が嫌われる事があるのかもしれない。
それでも、即時撤退するほどでは無いと思う。

3人はどうも、自らの危険を感じつつも正義感からイラクへ行ったらしい。
何かをするとき、ただ闇雲に突っ走っていくには危険すぎる場所だ。

戦争が始まるとき、人は人の命よりも大事なものを守るために、と言い、
戦争が終わるとき、人は人の命よりも大事なものは無いと言う。
人の命は何よりも重い。がそれ故、自分の命にも重要な意味があるということを
考えて欲しいのものだ、とその3人に切に願う。

小泉首相は現時点での最高の努力をしていると思う。
イラク派兵も、長い目で見れば日本の国家としての有り方を支える
重要な政治決定だと思う。

人が一人で生きられないように、国も統一国家では成り立たない時代。

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仕事をしている限りでは、それはただ遠い国の出来事でしか
なくなってしまう自分がいる。
この件に関して自分が出来ることといえば、
正しい情報を得て正しい理解をし、あらゆる偏見を取り除き、
もし同じような判断をするべき機会に自分が遭遇したとき、
一分でも迷いを拭えるよう考えをまとめておくことだけだ。

そんなことをヌボーと考えていると会議中も意識が飛んでしまう。
議事録担当にもかかわらず、今言った内容を聞いて廻ったり。
なにしろ今週一週間は3年のブランクを取り戻すのが精一杯で
自分のための勉強なんて全然出来なかった。
だが、3年前漠然と感じていたことが今になってようやく解ってきた。
こうやって忙殺されて、なんとなく歳を取っていくのが嫌だったのに
何をすればいいのか判らなかったのだ。
今から転職するにしても、年金や総収入のことが気になってきてなかなか難しい。

やれることをやるだけ、というスタンスは変わらないのだけれど。

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丁度3年前の僕を思い出す。
そのころ、4月から区切りをつけて煙草を吸うのを止めていた。
禁煙生活は、飲み会の時にちょこちょこっと吸うのを除けば
2年くらいは続いていたと思う。

今年、言ってしまえばストレスでまた煙草を吸い始めた。
いけないな、とは思うものの、気持ちが昂ぶってしまった時には
いいガス抜きとなる。
1本で4分寿命を縮めるそうだから、自傷行為に似ているのかもしれない。
煙草に火をつけ、灰色の煙で肺を痛め、燃え殻を指でゆり落とすシーケンスは、
善という概念への小さな抵抗なのかもしれない。

いつも無垢でいられない、綺麗事しか言えない社会と、
それが構成する自分に向けて。僕はイラクへは行けないから。
手紙を出しました。遅れてゴメン。先に言っておきますが、名刺の裏には何も書いていません。手紙の方は良く考えないまま書き連ねたので、君はそれを読んで少し醒めするかもしれない。それが今、少し怖い。


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