ちょっとした用事は午前中の早いうちに終わり、 少ない自由な時間をファーストフード店の地下で過ごした。
こんな時間には、人も殆どいない。
何を考えるでもなかったのだが、 特に切っ掛けもなく気分が落ち込んでいく。 いかん、と思い直して、 まだ残っていた自由時間を無視して会社へと向った。
こういうときに仕事が忙しいと助かる。 山積みのそれを端からこなしていけば、やがて夕闇がやってきて 全てを隠してしまう。 そして、僕が仕事やそれ以外のところで行っている活動の全てが、 誰かの役に立っていくと思えるなら、 その存在価値が確認さえすれば。
僕の起こした波紋は、きっと誰かの波紋が重なって、 大きなうねりの一つとなる。 もしそれに気がついたら、誰か僕に手紙を書いて欲しい。 僕がしていることは全く無意味じゃないと、 僕に教えて欲しい。ええ、まだ仕事してますとも(泣)。
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