403 Forbidden

2006年05月07日(日)

顎の成長が止まるまで、上顎の前歯二本は仮歯を入れることになった。
ブリッジにするには16歳になるのを待たなければならなかった。

中学生になってから、友人の幅は増えた。
元々運動が苦手だった上に体があまり丈夫ではなかったので、
自ら何か部活に入ろうと、友人と一緒に卓球部に入った。
だが、普通考えられているような緩い卓球部ではなく、
新設校にもかかわらず熱心な顧問がおり、
県で上位になるような部だったのでかなり鍛えられた。
その下地が高校になって生かされることになった。

もしも初恋を選ぶならこれ、という恋もこの頃していた。
相手は当時席の後ろに座っていた女の子で、
暇さえあれば前の席の僕の背中に
ちょっかいを出してくるような子だった。
普通は多感な頃に多少あるはずの、
男女間の壁みたいなものが彼女には全く無かった。
そんな女の子は僕には初めてで、それが理由だった。
そんな感じなので、
男子間の色恋話では必ず出てくる女の子だった。

学校の宿題をするか何かで彼女の家に行ったりと、
かなり仲は良かったはずなのだが、
夏休みを挟んで席が離れてしまい、
それっきり僕は話すことすら出来なかった。
僕の方には壁があった。
それっきり、中学を卒業するまで何も無かった。

まだ地元にいるらしいが、今どうしているかは全く知らない。
実家に帰る途中でのバス通りに彼女の家が見えるので、
時々そのことを思い出すことがある。

高校受験のために塾に通い、それなりに勉強をし、
普通にそこそこで、尚且つ一番近いという理由で選んだ高校へ行った。
それほど勉強をした覚えは無いのだが、
ゲームをしたり、夜中に本を読んだりすることが多くなったからだろうか、
視力は極端に下がって眼鏡が必要になった。
最初に眼鏡を掛けた日は、中学の卒業式の日だった。

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GW最後の日は昨日とは一変して天気が悪くなったが、
なんだかその湿っぽい空気が良くて、駅まで散歩をした。
途中少し遠回りをして木々を眺める。
春に狂ったように咲いていた桜が美しい緑色をしていて、
こちらこそが桜の本当の姿だろう、と心に写した。

本当にちょっとしたことに気持ちが揺らいでなかなかしんどいので、
後は薬を飲んで寝ていた。


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