しろく、カァテンのまわりがひかりに縁取られている。うすぼんやりと瞼をひらいた僕は、うすくひかりが射し込む部屋の中、ねむっている君を抱いて。未だ眠りの半分醒めていないあたまで僕は、腕の中のこの、いとおしくやわらかい、あたたかいかたまりは一体なんなのだろうと。僕にいのちを奪われるという可能性など、きっと考えてはいなく。その重みになきたく。かなしいと。嘯くようにきっと。
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そういえばトランペットを買った。銀いろのミニ・トランペット。まあいわゆる玩具の類かもしれない。吹くと間抜けな音が出る。小学校以来であるから仕様がないが。ミュートも買ったけれど如何せん近隣に迷惑そうな音量でぷわーと。障子を破るような音は未だ出ない。ぷわー。