先週、人体の不思議展を見に行った。「お父さんはこれ(入り口のすぐ傍の展示品)視ただけでもう駄目だったんだって」「ビーフジャーキーみたい」「きもちわるい」「……(無言)」etc.反応はひとそれぞれのようだった。そりゃそうか。入場者の過半数は女性らしい、確かに女性の方が多かった気がする。一緒に行った友人曰く「男の人は血とか苦手な人結構いるからね」。実際どうなのかはわからんが。
けれどあれだな、標本とはいえ、要するに死体が沢山在るのだ、と考えると微妙な気分になる。触ってよい標本があって、結局は撫でてきたりしたのだが、ちょっと躊躇してしまった。何故って、見も知らない、生きた世界も違うひとの死が其処に在る、のだ。ただ、標本という形になっているから、死が其処から剥離しかけている感もあるわけで。けれどやっぱり結局は死体なわけで。