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| 2002年05月14日(火) |
基礎体温と妊娠【11週0日】 |
火曜日が週の始めになっているため、今日が妊娠11週0日、3ヶ月最後の週です。 来週から4ヶ月に入りますが、つわりは終わりそうにありません。 妊婦さんの中にはつわりのない人もいるそうですが、本当に羨ましいです。でも、わたしも楽な方なのでしょう。
ところで、4/2の日記にも少し書きましたが、わたしは基礎体温を計っています。 色々な人に基礎体温について聞かれる機会がありましたので、知識を整理するためにも今日は基礎体温についてふれます。
基礎体温とは「安静時の体温」つまり眠っているときの体温をさしますが、実際には計ることが難しいため、目覚めてすぐの体温を計ります。 基礎体温計のほとんどは薬局で購入できます。普通の体温計よりも目盛りが多く取ってあり、小数点以下第2位まで計ることができます。 種類は水銀とデジタルがあり、デジタルには本体で計測値を記憶したり、パソコンとつなげてデータ管理が出来るなどの付加機能が付いているものもあります。 水銀のものが正確に計ることが出来る(病院でも水銀のものを薦めている)そうですが、わたしは計りながら体温計を噛む癖があり、口の中で割れると危険なのでデジタル(付加機能が無いもの)を使用しています。デジタルでも5分間計れば、ある程度正確な数値が計れるそうです。
検温は5時間以上の連続睡眠をしたあと、横になったまま(一度でも起き上がると正確な数値を計ることが出来ません)舌下で行い、基礎体温表に写した数値を線で結んで折れ線グラフを作成します。 基礎体温表は体温計に内蔵のものから薬局で販売しているもの、インターネットで配布されている(ダウンロードしたあと家庭のプリンタで印刷する)ものなど様々です。 わたしは以前、基礎体温管理ソフト(フリーウェア)をインターネットでダウンロードして使用していましたが、プリントアウトすると周期により目盛りの幅が変わるため、病院へ持参したときに注意されました。 通常の生理周期(生理開始から次の生理開始前まで)は28日と言われていますが、個人差があります。 共通して言えるのは、基礎体温は低温期と高温期(体温にも個人差があるので「何度から何度が低温期」というくくりはありません。)の2層に分かれ、その期間は周期の1/2ずつになります。28日周期を例えにすると、14日間が低温期で残りの14日間が高温期となります。 また、高温期へ入る前にグンと体温の下がる日がありますが、この日に排卵があると言われています。ただ、これも個人差がありますので、必ずこの日に排卵があるとは言えません。(余談になりますが、排卵日を調べる検査薬が薬局で販売されています。正確な排卵日を知るには婦人科の診察を受ける必要があります。)
わたしが基礎体温を計り始めたきっかけは結婚です。 わたしの生理周期は30〜60日とバラバラで、きちんと排卵されているのかも分かりませんでした。 結婚したら当分妊娠しないつもりでしたが、子供が欲しくなったときに妊娠できない体だと、その状態にもよりますが、治療に時間がかかる可能性があります。 いつか妊娠するときのためにも、自分の体の状態を把握することの必要性を感じました。
基礎体温を計り始めると、わたしは「低温期が長く・高温期が短い」ということが分かりました。 高温期が10日以下だと黄体機能不全の可能性があると言われています。 黄体ホルモンが正しく分泌されないと、体温はなかなか高温期になりません。 黄体ホルモンは卵胞ホルモンによって作られた子宮内膜を、受精卵がより着床しやすいように整える働きなどをしているので、黄体機能不全の女性は妊娠しにくいそうです。
基礎体温表とにらめっこをして悩んでいても本当のことは分からないため、わたしは婦人科を受診しました。 すると、周期は安定していないが排卵はしている、と診断されました。 妊娠を希望するなら治療をします(生理周期を安定させる)と言われましたが、まだ妊娠するつもりはなかったため、治療は受けませんでした。
ところが、そのあと妊娠したのです。
現在通っている医院で話をすると、運が良かった(?)というような話をされました。 わたしの生理周期(妊娠前は48〜52日くらい)と基礎体温を照らし合わせると、通常よりも成熟した卵子が排卵されていたようです。 成熟した・・・言い換えれば成熟しすぎた卵子は、受精したあと奇形になりやすいそうです。(確率の問題ですので、もちろん大丈夫な場合もあります。) 受精卵が奇形だと何が起こるのか。 ・・・流産してしまうのです。 わたしの場合、生理開始日と超音波による胎芽の大きさから排卵日を考えると、今回はたまたま28〜30日周期くらいの状態で排卵されたようなのです。 そして、その時に受精した。 本当に奇跡のような話です。
基礎体温は、計っていなくても婦人科の受診は出来るし妊娠も出来ます。 でも、自分の体を知るには一番身近で手頃です。 わたしはずっと計り続けていきたいと思っています。
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