結婚と不倫と離婚の間
蒲公英



 静かな話し合い

やっとGWが終わった。
すっかり身体が鈍ってしまって、今朝は出勤も気が重いが頑張らねば...

昨夜、予定通りに、夫に"私の決心は変わっていない事"を伝えた。
職場での引継ぎや、子供の学校の事、色々考えて、夏休みに実家に戻りたいよ告げた。

今までにも何度か同じような話しをしてきているので、随分と慣れたのか、それとも「またか・・・」と真剣に受けていないのか、夫はいたって冷静に私の話を聞いていた。それでも、最後には「本当にどうにもならないのか?」と言った。「うん、どうにもならない。」と私は答えた。

それから、二人でビールを飲んで、たわいもない普通の会話をした。
(「婚外恋愛」について話し合ったのだが、それって普通の会話かな?(^^;;)
夫は楽しそうに話していたが、私はそれをどこかの話のネタに使おうと、言葉の吟味などしていた。

床に入る時、夫は「たわいもない会話だけど、やっぱり、君と話していると楽しいよ。今まで、こうやってもっと話しをすればよかった〜。やっぱり、私は君が好きだし、私と君は気が合わない所も有るのかもしれないけど、そこもまた楽しい。もう一度、考え直して欲しい。」と言った。
私は、「無理、無理〜」と何故だか、ちょっとだけおどけた様に答え、いつものように、夫に背を向けて目を閉じた。

目は閉じたが、すぐには眠れはしなかった。
「もっと話しをすればよかった」
夫のその言葉を私は多いに白け切った気持ちで聞いていた。
「だから、私は何度も『話しを聞いて、話をして』と言ったはず…ふっ!」
と夫には分らない様に鼻で笑ってしまっていた。
「兎に角、今日の話し合いで、夫は私が夏にいえを出る事を認めた。いや、認めようが、認めなかろうが、私は夏にここを出る。今度は何があっても怯むなよ!」
そう、自分に言い聞かせながら、眠りについた。

2002年05月07日(火)
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