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■ 「アルプスの少女」
これはあたくしが小学生のころ、大好きだった本。
確か、ジュニア文庫かなんかで読んでたはず。
あたくしが子供のころは、本も漫画もあまり買ってもらえなくて。
だから、たまに買ってもらえた本や、図書館で借りた本を繰り返し、繰り返し読んでいた。
だから子供のころに読んだ本はすごく内容を覚えてる。
しかも、アニメもしっかり見てた。
ハイジが大好きだった。
当然、アニメの方を先に見ていたあたくしは、本を読んでいても頭の中にその背景が出てきて楽しめた気がする。
今でもしっかり覚えてるのは、ハイジが初めてペーターに会ったところ。
アルムおじさんの所に行く途中。
幼いハイジはデーテに手を引かれてスイスの山を登っている。
そこで途中、立ち寄った村でデーテは村の女の人に声をかけられる。
デーテが立ち話をしているときに、人なつっこいハイジは山羊飼いのペーターについていくんだけど、ハイジは荷物を持たなくていいように、ってデーテによって沢山の服やショールを重ね着させられていたから、ペーターについていくのが大変。
身軽に動けるはずもなく、とうとうハイジは沢山着ていた服を脱いでしまってシュミーズ一枚でペーターの後をついて回っている。
というところ。
アニメって、わりと原作とかけ離れていたりするのが大半だったりして、とくに原作を先に知っていたりすると、がっかりすることが多々あるんだけど。
ハイジはわりと原作に忠実で、だからよけいに読み返してたりもしたんだと思う。
読み返しすぎて、カバーなんかとっくになくなっててボロボロだった。
昔はあまり本を大事に読まなかった子供だったから。
あとしつこく読んだのは「ヘレン・ケラー」と「大きな森の小さな家」シリーズ。「赤毛のアン」もしつこく読んだ。「小公女」も。
逆にそんなに読み返した記憶がないのに強烈に覚えてるのが、「アンネの日記」。読むのに苦労もしたしね。
ちょうど中学2年の時に読んだのかな。
だから、アンネがベルゲン・ベルゼンの収容所で息を引きとる年とそう変わらない年のころに読んだのね。
ショックだったんだと思う。
それまでも第2次世界大戦の話は、夏休みの子供映画会とかで見ていて、戦争の悲惨さとか知ってはいたんだけど理解はしていなかった。
人種差別や虐殺、なんて言葉も理解していなかった。
だから、あのころのあたくしにはとても重かった。
重くて、しばらくドイツが嫌いだった。
今でも重いことには変わりないんだけど、ドイツ嫌いだけはなくなった。
そんな時代だったんだから、しょうがなかったんだ。
日本だってあの時代、今じゃ考えられないようなことが沢山あったんだから。
それによ〜く考えてみると、あたくしが嫌いだったのはドイツじゃなくナチスだったのね。
日記の内容がだいぶそれた。 まぁ、こんなこともあるさ。(いい加減)
2002年08月20日(火)
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