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ロバート・ゴダード「永遠に去りぬ]
2001年06月23日(土)

ロバート・ゴダード「永遠に去りぬ]
伏見威蕃  訳 

今までに読んだゴダードもので、最高の作品。
私にとって,ゴダードは、推理を超えて,純文学に近い。
この作品の主人公は、ほんのわずかの出会いで,自分の人生を賭けてしまう。
「あなたと,私,本当に人生を変えられると思う?」
と聞いた人のために・・・・
その人の名も聞かずに別れ,その後殺されたひとのために・・・,
単なる見知らぬ旅人同士たった一言交わしただけなのに、
後戻りの出来ないことに。交わした言葉の重さゆえに。
最後のプロットを書いておこう

「二人の人間が、たまさか、見知らぬ旅人同士ではなくなることがある。
そうなったら、もう後戻りは出来ない。
ただ一つの過ちは後戻りできると思いこむことだ。
しかし人間は過ちから学ぶものだ。
私は一度歩み去りそれをずっと悔やんできた今回は、一歩も譲らない。」




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