もう25年も前になるのだけど、 「スプーンいっぱいのしあわせ」というエッセイをだして 、その頃の若い女性の憧れのようだった彼女が子供用の絵本屋さん、 クレヨンハウスを始めたのは、知っていたけれど、 ほとんど、思い出すことはなかった。 その彼女が、今朝、テレビに登場していた。 団塊の世代に入る前、というか、今年56歳になる彼女。 今でも、あの頃と同じ、颯爽としていて、はっきりと自分の言葉で、語っていた。 その中で、人は、男、女、と分けてしまうけれど、人は人であって、 男性も、女性も、老人も、子供も、それに世間で、言われる障害を持った人。そんなふうに、分けて言うのではなく、あくまで、個人であるべきだ。 選択肢はabcde・・・だけでなく、あ、い、う、え、お、だってある。 時計の振り子は、左に大きく振れたら、次は右に大きく振れる。 止まる所は、右側でも、左側でもなく、ひとつの「個」なんだ。 そんな考えにたって、生きている。 これからもそうして生きていきたいと話していた。 久しぶりに、彼女の作品に、触れてみたい。
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