読み終わって思ったのです 「私ってこれまで穴をちゃんと掘ってきたのかな?」「もし、子供たちの未来が展望の開けない未来だったとしたら・・・・私の穴掘りがいい加減だったのかも」などと、奇妙な思いにとりつかれてしまった。 この本は、絶望を希望に変える物語なのに。 少年は身に覚えのない罪で「キャンプ」に行かせられ、毎日毎日穴を掘り続ける。 ひいひいひい爺さんがうっかり約束を破ったために子孫が不運を背負ってしまったのだ。何をやっても、不運続き。 でも彼は、日ごとに自分が逞しくなってきたのを知っている。 ある日、ゼロと呼ばれる仲間が、キャンプを逃げ出し、彼も後を追う。 そこで普通だととっくに死んでしまうはずなのに、たまねぎに命を救われ、 信じられないほどの力を出して、山に登る。 少年もゼロも知らないけれど、ゼロは昔ひいひいひい爺さんが、約束を破った相手の子孫、ゼロを背負って山に登ったことですべてのことが逆転する。 今まで、不運ばっかりだったのが、すべて良い方向に治まっていくのだ。 彼らは、ただ頑張る。頑張ることの意味もわからないままただ頑張る。 どんなに不運が続いても、きっと希望はある、それもとんでもないところに希望はある。 この本を読み終わった後、車で走行中、偶然前を走る車の後ろに、ワニのおもちゃが下がっていて、私はそれを本気で「黄斑(おうはん)トカゲ」だと思ったものです(笑) 「あ、トカゲ」と叫ぶと「ばか、ワニのおもちゃだ」とばかにされてしまいました。
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