日々の思い

ひばり【MAIL

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ある、訪問者
2003年09月24日(水)

お昼過ぎにチャイムが鳴ったので「はい」とインターホンのカメラを覗いた。
姿が映ってないんだけどと思ったけれど、「ご近所に工事のことで来ました」という返事。何か変だなと思いながらもご近所が壁塗りでもされるのでその挨拶をしに業者の方が見えたのかもと玄関を開けると手にしたパンフレットを間髪をいれずに差し出した。
ついオウム返しのように受け取ってしまう。
すると「玄関の壁をとんとんたたきながら、お宅は塗り替えたばかりのようですね、まだきれいだ」という。
そこではじめて受け取ったパンフレットを見ると、みのもんたさんがにこやかに笑っているあの、会社のパンフレットなのだ。

「ちょっとご近所周りをしてるものですから」といいながら、「すみません。ではまた」「あ、おくさん、ここ水が漏れてますよ。」と、風呂場のほうを指差すのです。そこには水漏れなんてあるはずもないところだし、玄関での感じに気分を悪くしてた私は、「どこですか、家回りはいつもちゃんと点検を受けてるから水漏れなんてありませんよ」と、応じると「ほらここですよ。ここ風呂場でしょう、風呂場と壁の間に水がしみてますよ。お宅の風呂場タイルでしょう」というのです。
「いいえ、家はタイルではありません」というと「あ、そうでしたか。ユニットバスですか。でしたら、大丈夫ですね。このシミはきっと雨があたったか何かしたんでしょう」と、まるで捨て台詞状態で後ろ向きに出て行きました。

彼はいったい何が言いたかったんでしょう。
風呂場の壁についてもいないシミがついているといって、それにそこのうちの人が動揺するようだったらそれをいいチャンスだとリフォームの話をするつもりだったのでしょう。
もう3年くらいも前になるのだけど、この会社の人が以前にも同じ方法で来た事があります。そのときは、もう一度戻ってきてほとんど脅しのように「このままにしておいたら、家はどんどん腐っていって取り返しがつかなくなるよ」と言ったのです。

我が家はちゃんと定期点検を受けてるのでよその業者からこんな風に言われても動揺はしないけど年取った老人だけの家で、もっと怖そうに脅されたらやっぱり「それじゃ見てください」なんて言ってしまうかもしれないなあと思ったものです。



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